2015/02/07

[東京古道散歩]「井ノ頭弁財天詣の記」の日

午前中、ちょいと世田谷文学館に立ち寄って
岡崎京子展を駆け足で。
駆け足だったけど、ゆっくり見てるとじわーっときちゃうので駆け足で。

午後は東京古道散歩。
講座詳細 | ヨム・カク・ミル・シル 新潮講座 SHINCHO CHAIR | 新潮社
芦花公園駅からスタートし、「井の頭弁財天道」(推定)を井の頭弁財天(要するに井の頭公園)まで30人弱で歩く。
江戸時代の行楽・参拝ルート。
いまどきわざわざ甲州街道から歩く人なんていません。だから面白い。

江戸時代のナントカを歩く的なイベントは数多いけど
だいたい「江戸市中」だし、江戸からはずれたエリアは各自治体が行うイベントが多くて近所の人しか知らなかったりするわけで、
井の頭弁財天詣でなんて微妙な散歩を楽しめるのは東京古道散歩講座だけであります。
とジガジサンしたとこで、
今日のGPSログ。Field Accessというアプリのログ機能を使っております。
赤字の注釈はあとからStitchでつけたもの。地図は国土地理院地図。


実は甲州街道から人見街道あたりまでは特に大ネタも無いので
退屈させちゃったら悪いなと思ったのだけど、
庚申塔の話や区界の話でなんとかフォローしつつ、
予定通り、15時半頃終了。

いやあ、東八道路とそれに付随する放射第5号線の用地取得がかなりすすんでて、
人見街道のどんどん橋や久我山と牟礼村の境界に置かれた庚申塔の運命や如何に、
であります。
三鷹市 |三鷹都市計画道路3・2・2号・放射第5号線について

ちなみに、このあたり、3つの上水がほぼ平行しているのも面白いところ。こちらも地理院地図より。

そうそう、終点の井の頭弁財天へ降りる階段の上にあった石鳥居は明治に壊されたんだけど(廃仏毀釈の流れで)、その脇の石鳥居供養塔(だっけ?)は健在で。
ただ、数年前までその上に宇賀神様(蛇の上に顔が乗ってる)がいたのだよね。
それがなくなってて寂しいという話をしたのだが、
実はそれが弁財天の社の脇に移設されてたのを発見。
おおお、と盛り上がる。
というわけで、講師としてしゃべりながら歩いてるので写真を撮るヒマはないんだけど、これだけは撮りました。
元の場所にあって欲しかったけど、ここの方が多くの人に見てもらえますですかねえ。

ちなみに宇賀神とは。
宇賀神は仏説に白蛇神ともいい、また福神の天女ひいては弁財天に付会するようにもなった。のみならず宇迦御魂(うかのみたま)命と名音が相通ずるので、保食(うけもち)の女神とも習合、やがて稲荷の使いの狐神さらに稲荷神そのものと考えるようになった。竹生島明神が宇賀神であったり、宇賀神を人首蛇身に作り、俵の上に蛇を置いてこの神の像としたものもある。また弁財天の頭上に蟠蛇をのせて宇賀弁財と唱えるものもあった。中世の福徳神信仰の高揚がこの神の性格のさまざまな曲折を許した。……(国史大辞典より)
です。文字通り、人頭蛇身で、人頭部はおっさんだったり女性だったりするそうです。
第一次解散後はオプションで、吉祥寺展望台まで歩いて眺めを楽しみ、
吉祥寺 Designers Village
その後反省会という名の打ち上げてビール飲み、
飲み足りない人たちと別れてコーヒー飲んで帰宅。


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