2012/07/31

背中を痛めたので地道に働く

なんか背中を痛めたっぽいので(以前やったのとにた感じ)、
家で単行本の原稿を書いて静かに過ごす。

上野の五條天神の創建が日本武尊ってどっからでてきたんだろう。
それじゃあ擂鉢山古墳より古いやんか。伝承って面白いわ。
名前や祭神から考えて、京都の五條天神宮を勧請したと考えるべきだと思うのだけど、どうなんでしょ。

2012/07/30

上野の山

第2章は上野。
天気は上々散歩にと上野の山を訪のうた〜とうたったのはエレカシ。
湯島駅から上野台地に出て観音堂やら五條天神やら(穴稲荷っておもろいな)弁天道やら布の絵でごまかしつつ工事中の東照宮やら
パンダバス爆走中
パンダバスを流し撮り
パンダバスやら境稲荷やら無縁坂やら湯島天神やら。
夕方までにフィールドワークを終えて帰宅して原稿書こうと思ってたら、
歩いてる途中に打ち合わせしたいと電話があり、
ああ、今日ならちょうど撮影に出てるからいいですよと
夕方から家電批評編集部へ顔を出し2本打ち合わせして
帰宅したらもう夜で、背中に疲れが溜まってたので
原稿を少しだけ書いてダウンする。

2012/07/29

日帰り温泉の日曜日

いい感じの夏になってきましたなあ。
いい感じに暑いので川べりにいって足でもパチャパチャやって涼みたいねえといってたら、なぜか温泉に(笑)。
小田急線には鶴巻温泉駅というのがあり、そこの公設の日帰り温泉「弘法の里湯」というのが駅から徒歩1〜2分のとこにあるのだ。
いざ行ってみたらあまりに駅から近く、このまま温泉ってのも風情がないねってことでちと近所を散歩。山の方へ行き、ハイキングコースをちょっとだけ歩く。
結局吾妻山方面へちょっと上ったら暑くて疲れたので下山。
ついてくる猫を振り払い、弘法の里湯へ。
入ると、トレッキングな格好をした人々がいっぱい。
丹沢山系を抜けて鶴巻温泉でひとっぷろあびて帰るという定番コースがあるっぽい。
調べてみると、秦野から弘法山を抜けて鶴巻温泉へってルートなら気軽に行けそう。
今度はそれもいいな。

てなわけで、温泉にはいってのんびりして帰宅して
日本vsモロッコ。
いやあ、永井の飛び道具っぷりがいいわあ。
気になるのは第三戦。
1位通過はしたいけど、ある程度メンバーを換えないと体力的に準々決勝がやばそうだし。

次のホンジュラスは負けなければ2位通過できるから、
無理をしてこない気はするので、多少メンバーを落としても守備陣がしっかりしてればなんとかなると思うのだが、さて。

それはそれとしてスペインが連敗して早々に敗退決定かあ。わからんもんですな。


2012/07/28

英国はGBR

オリンピックというよりは、いくつかの特定の競技が好きなのですよ。
開会式はたまたま仕事しながら起きてたので
イギリスらしいなあと思いながら
ウィギンスが黄色い後ろにポッケがある無地のシャツを着て
鐘をごんと鳴らしてしれっと去って行ったそっけなさとかもう最高で、
あの聖火は閉会までずっとあそこで燃えてるのか、それでいいのか、とか、
ポールがへいじゅーどを歌い始めた途端、
あれ?もう閉会式? みたいな、「今回はいいオリンピックだったねぇ」というツイートが飛び交う始末で
考えてみたら、開会式ってあまり興味が無いのでちゃんとつきあったのって久しぶりで、お国柄って面白いですなあ。
個人的にイギリスは好きです。なんだか好き。飄々と枯れてる感じがいい。

寝て起きて昼ご飯を食べにいって帰ってきて
さあ自転車ロードレースを見るか、と。
自転車ロードレースとサッカーに特化して観戦したいのだが、
自転車ロードレースは生中継ないし、サッカーも日本戦はあるけど、もうめったにみられない超レアなイギリス代表というかGBR代表もぜひみたいけどテレビ放映してくれないし。

そうそう、日本だと総称としてイギリスだけど、アメリカだと主にUK(ユナイテッドキングダム)と略してて、ヨーロッパではたいていGBRなのね。
サッカーだか自転車ロードレースだかでGBRってみて、これどの国だ? ジャーマニーじゃないし……とあれこれ考えたら、あ、グレートブリテンの略なのかと。
スポーツに限らず、たとえばお菓子でも、複数言語対応機器のマニュアルでも、ヨーロッパものはイギリスを「GBR」と略してることが多いのです。

で、ライブストリーミングをiPadからAirPlayでテレビ出力という
実況も解説もなくて画面表示も不親切な自転車ロードレースという楽しい時間を、
ときどき、Twitterなどを覗いて情報を補完しつつ過ごしていると、
12人の逃げにフミが入ってる。おおおおー。

で、このときは、12人が逃げてるけど、メイン集団はイギリスチームが先頭にいてカベンディッシュに勝たせるためにトレイン作ってるし、まあ最後は集団が逃げ集団を吸収してスプリントになるだろな、起伏もあまりないしな、地元勢ががんばるだろうしな、と思ってたら、逃げ集団がいつのまにか膨らんで大きくなってて、
うとうとしてたらメイン集団との差が縮まらず
・逃げ集団が大きくなったことでローテーションがきれいに組めるようになり、その上実力者がけっこう混じってるので、逃げ集団のスピードが落ちない
・追走集団はイギリス勢が追ってくれるだろうから漁夫の利を得ようと考えてる選手が多くてイギリス勢に負担がかかりすぎ思ったようにスピードが上がらない
というところか。
あれよあれよという間にイギリス勢はやばいことになり、
カンチェラーラがコーナーで自爆して
先頭集団からヴィノクロフとウランウランが飛び出して、
ああ、こんな展開になるとは。
スカパーの実況&解説陣(特に栗村さんとか)で観たかったなあ。
盛り上がったろうなあ。

電波だろうがインターネットだろうが分け隔て無く扱えるようなそんな時代がはやくくるといいなあ。

ライブストリーミングをテレビで楽しむのだ

オリンピックの自転車ロードレース(男子)は今日なのですよ。
でもテレビ中継がない。
いつものこととはいえ、確かに何時間も延々と走るレースだから生中継で放送枠とるのは難しいだろうな、せいぜいダイジェストだろうな、とは思うわけで、大人の世界ではしょうがなかろう。
だがしかし、今年はテレビ放映しない競技はライブストリーミングをしてくれるのだ。
NHKが。とうとうこの時代がやってきたかー。
ちなみにこちらです→NHK ロンドン 2012 オリンピック ネット生中継(ライブストリーミング) トップページ
あと、ライブストリーミング | gorin.jp ロンドンオリンピック公式競技動画
もなんかやってるらしい。

でもって、アップルの機器はAppleTVを通してテレビにHDMIで出力できるのである。
ふふふ。ってことは、ライブストリーミングをAppleTVに飛ばしてやれば、
テレビ画面で普通にロードレースを見られるじゃないか。

1)MacBook Airでやってみよう……失敗
MountainLionはAirPlayミラーリングという機能を持ってて、Wi-Fi&AppleTVを通して、テレビに同じ画面を表示できるのだ。
だがしかし、AirPlayミラーリングは、うちのAir13に対応してないのでした。がーん。
そのために新型に買い換えるほど酔狂じゃないしな。

2)iPad + AirPlayでやってみよう……失敗できました


NHKのライブストリーミングはiOS対応(つまり、Flashじゃなくて、HLS形式に対応してくれてる)→それをiPadで受信し、AirPlayでAppleTVに飛ばせばいいじゃないか→やってみた→HDCPがなんとかかんとかっていうエラーが出てダメだった。
えっと、何がおきたん? HDCPはHDMIで使われる暗号化技術なんだけど、どこでそれがひっかかったん? 謎です。誰か教えてください。
ちなみに、iPhoneで同じ事をやったら問題なくAirPlayできたのすよ(下写真参照)。わからんー。
でもあれこれ追求してるヒマはないので詳しくはまた今度。
でもiPhoneを何時間もそのために占有するのはアレなので諦める。
右手前はiPadでストリーミング。
後ろはiPhoneからAirPlayで飛ばしたライブストリーミング。
時間的なズレが生じてるのはご愛敬。
3)iPadからHDMIケーブルで直接テレビにつなげばいいじゃん……成功
で、ふと思った。あ、iPad用のHDMI変換アダプタ持ってるわ(以前、プレゼン用に買った)。これを使ってiPadとテレビを直結すればいいじゃん。
というわけでやっと視聴できました。
NHKのライブストリーミング映像をフルスクリーン表示にしてHDMIを通してテレビに。AppleTVなしでできましたです。ちょっと釈然としないけど、けっこうきれい。
うちのテレビはそもそも32インチで720pなのでフルHDじゃないってのもあるんだけど、ジロやブエルタの映像をスカパーで見るよりきれいなくらい。
いやあ、いい時代になったもんです。実況がないのでよくわからんけど。


そんなわけで、フミは逃げ集団にのっかっててテレビにも映るし、イギリス田園都市風景は楽しめるし。よしよし。

だがしかし、今日はJリーグもあるし、なでしこの試合もあるしで、
20時過ぎ現在、iPadで自転車ロードレース、テレビで日本vsスウェーデン、Air13でスカパーオンデマンド(鹿嶋vs広島)の3画面同時視聴……アホです

追記)
その後、iPadからのAirPlayを試したら、するっと問題なくAppleTVを通してテレビに映せました。なんだったんだろー。
というわけで、
iPad→Wi-Fi→AppleTV→テレビ
という流れで、Webでのライブストリーミング映像をテレビでフルスクリーンで楽しく視聴しております。をほほ。




2012/07/27

Air13も山ライオン化

雲が厚くて湿気ばりばりで蒸し暑いのに比べれば
晴れてて暑い方がまだなんぼかまし。
終日、延々と単行本の原稿書き。
とりあえず、浅草編をかき揚げ、
うちのMacBook Air13 をMountain Lion化。

ああ、MacProよりAir13の方がしっくりくるね。山ライオン。
トラックパッドの使い勝手はいいし、それなりの画面サイズを上手に使える。
で、山ライオンはAirPlayミラーリング機能を持ってるから、
それで、Air13で受信したオリンピックのライブストリーミングを
AppleTVを通してテレビで観戦するぞ、と思ったのだ。
そしたら……ダメでした。ああ。
AirPlay ミラーリングって、
2011年モデル以降しか対応してないの。なんてこった。
うちの2010年型Airはダメなのだ。
なんか妙に厳しいな。

ともあれ、2台とも山ライオンにしたのであれこれ使ってみよう。


Mountain Lionにしてみた

とりあえず、メインマシンであるMacProをMountain Lionにしてみた。
普通にAppStoreで買って落としてインストール。
買って
落として
インストール
いやあ、OSをこんな手順でインストールするなんてドキドキしますな。
最近は安定しているとはいえ、トラブって起動しなくなったなんて目も当てられないもの。最初、インストールかけたら寝ちゃうつもりだったけど、結局うまくいくのを見届けないと眠れないのだった。

インストールは時間がかかるしな。

1) 互換性のないソフトウエア

終わったら起動してログイン。そしたらいきなりこんなダイヤログが。
いやあびっくりした。でもSnapzPro Xのモジュールのひとつだけだったので一安心。
こういうチェックしてくれるのはある意味ありがたし。
でも、実際にはモジュールのひとつのみならず、画面キャプチャも不可能。
「SnapzPro X」(→Snapz Pro X | Ambrosia Software, Inc.が動かないと何かと困るので、
はやく対応して下さいましね。

もうひとつ、一定時間がたったら強制的にスリープさせるアプリ「PreaseSleep」(→DragonOne - Products - PleaseSleepもダメでした。節電用アプリとして重宝してたのだがなあ(ときどき裏で動いてるプロセスのせいなのかなんなのか、スリープしてくれないことが多いので)。バージョンアップに期待。
他のアプリを探してるのだが、どうも目的に合うのがなかなか見つからず。

2)TwitterにOSが対応

最初に試してみたかったのがこれ。TwitterやFlickr!のアカウントをシステム環境設定で登録できるのだ。
そうすると、対応アプリから直接Tweetしたりflickrに写真を上げたりできる。
プレビュー、Safari、Finderなどなど。これ、何気に便利。


FaceBookにはいつ対応するんだろ。vimeoがあってyoutubeがないのは、やっぱgoogleがらみ?

3) SafariでRSSフィードを読めない!

予想外の事態にびっくりしたのがこれ。
今までブログやニュースのRSSフィードをSafariで読んでたのね。
わたしの中ではWebブラウズの一環なのでそれが一番自然だったのだ。
でもできなくなった。なんてこった。
しょうがないので、AppStoreでRSSリーダーを購入。
Reeder」がよさげだったのでそれにしてみる。

Safari6はけっこう良くなったし動作も軽快になったけど、検索窓とURL窓が一緒になったのは、トレンドとはいえ、微妙な感じもして、検索窓に前に検索した語句がそのまま残ってるのって便利なことあったから。

4) プレビューがすごいことになってた

いやはや、何気にプレビューを開いたらめちゃ高機能になってた。
もうプレビューってレベルに非ず。
プレビュー上でテキストを追加したり図をいれたりできるし(画面キャプチャにちょっと解説をいれて、とか便利)、プレビューを使ってiCloudにファイルをアップできるし。

5) その他気がついたこと

透明スクロールバーの幅が広くなって捕まえやすくなったとか、通知機能がどうだとかいろいろありますが、OSの新機能にサードパーティアプリがいつどのくらい対応してくれるのかがポイントでしょうねえ。
詳しくはもうちょっと使ってみてからだな。

いろんな作業の流れがスムーズになるような改善が多いので総じて何かとよい感じ。
次はAir13をアップデートしなければ。

2012/07/26

スペインに勝ちました

Mountain Lionをちょっといじる。思ったより変更点多いな。
細かい事は後回し。
近所の公園でひまわり撮る。あまりに蒸し暑いので挫折して帰宅。
ひまわりさん
ひまわりさん
DP2 Merrillのレビューを仕上げてメール。
ascii.jpに猫連載を書いてメール。
日本vsスペイン。
日本が前線からプレスかけまくるためにスペインがリズムに乗れず。
というか、ほんとにスペイン?
日本の研究してきた? 永井ってボール持ってるCBが大好物でしょっちゅう狙ってるってわかってた? もしかして漫然と試合にはいっちゃった?
まあ永井がシュートを外したのは前半からあれだけ走り回ってたので疲れもあってしょうがないとはいえ(グランパスではもうちょっと決めております)、
清武はちょっと力が入りすぎてるんかなあ。
守備陣の安定は吉田麻也だったなあ。あんなに頼もしいとは。
ともあれ、勝っちゃいましたねえ。
よかったよかった。素晴らしい。


2012/07/25

暑い日は室内でお仕事

ITMediaにDP2 Merrillのレビューを書いて……でもちょっと作例を追加したくなったのでまだメールしない。

なでしこジャパン勝利おめでとー。
というわけで、タンクレディーでちょっとひやひやしたけど勝ってよかった。
澤と坂口のボランチコンビがよかったわー。
坂口のサイドチェンジはよく決まってたし。澤も復活したし。
川澄の角度がないところからGKの上をぶちぬくシュートも凄かったし。
宮間はもうちょっと力が抜けてる方がいいと思うのだ。

ITMediaにX6iの試用レポート第3回を書いてメール。

アップルからMountain Lionが出た。
Lionのときも思ったけど、
OSをワンクリックでさくっと購入してそのままダウンロード&インストールできるなんていい時代になったわ。
「いやあ、これからの時代、ソフトウエアの購入&インストールはこれっすよ。もうパッケージを買ってきてメディアをセットしてっていうレガシーな流通の時代は終わりっすよ」というのは簡単だけど、それを実装して実現しちゃうのだから、アップルは面白い。

時代がそう変わろうとしてるのは明白なのに、レガシーな思い出に浸りたい人々が何かと邪魔をしてるのだよな、としか思えない分野がたくさんあって、何かと歯がゆい今日この頃です。

この分だと、Mountain Lionについてのエントリーは明日かな。

2012/07/24

浅草撮影散歩

単行本用の撮影に浅草散策。
カメラはOM-Dに12-35mmF2.8のいつもの基本セット。プラス、作例用にDP2M。

うちから浅草には
京王線→都営新宿線→都営浅草線と乗り継ぐのが一番早いんだが、馬喰横山と東日本橋間でけっこう歩くのが難点。

駒形堂→浅草寺&浅草神社→姥ヶ池跡
浅草寺と浅草神社、お隣さんなのに参拝客数に差がありすぎて思わず撮り比べ。
浅草神社拝殿前

浅草寺本堂前
江戸時代までは神仏習合時代なので浅草寺も浅草神社も同じようなものだったろうに。
待乳山聖天→山谷堀跡→今戸神社。
今戸神社……えっと、丸絵馬が大量にあったんだけど、
いったいいつのから保存してるんだろう。
今戸神社の丸絵馬
大量の丸絵馬。内容はどれも縁結び祈願。境内女子多し。
花火大会に向けた準備でロープだらけの隅田川を渡って墨堤へ。
長安寺→弘福禅寺→三囲神社→隅田公園
隅田公園に猫が4匹。
じっと猫を撮ってたら、近くにいたホームレス的おっさんが「タワーは撮らないのかい」と云われた。
スカイツリーより猫
ウインク猫。左眼の具合がよくなさげだがちゃんと開きます。為念。
はい。スカイツリーより猫ですわ。
牛島神社→吾妻橋→都営浅草線
でもって帰宅。

いやあ、もうちょっと晴れ間が出るかと思いきや、
どんぐもりで空気がこもってて湿度が超高くて見通しが悪くて気温も高くてひっきりなしに水分補給しても汗は出まくるし、こりゃ危険だわ。
曇ってるからと油断せず、神社を見つけては、手水舎の水を頭からかけて冷やさないと。

すみだ郷土文化資料館に立ち寄ってあれこれ調べようと思ってたら、
第4火曜日だけ休みだったのだ。がーん。月曜じゃないから平気ーと思ってたのに。
言問団子も休みだったしなあ。

まあ世の中そんなもんです。

いい写真を撮るために

昨日、EOS Mの発表会で、こんなフレーズが出てきまして、
まあ「Hello,ミラーレスEOSスクール」の宣伝にはいるための前振りだから
(各社がこういう講座を開いてて、たいへん好評らしい)
致し方ない面もあるんだけど、
「これは違うよね」「これをメーカーがいってはだめだよね」という声多数で
上の図式があれば「上手な写真」「うまい写真」「きれいな写真」は撮れるようになるけど
それと「いい写真」は違う。
うまいけど退屈な写真より、下手だけど面白い写真の方がずっと「いい写真」なわけで。
これは写真に限らず、
すごく文章は上手で読ませるんだけどステレオタイプな結論で薄いコラムと、
文章は乱暴で間違ってるとこあるんだけど迫力があって視点がユニークで濃いコラムのどっちがいいかといわれると
圧倒的に後者なわけですよ。

じゃあ「いい写真」って何、といわれると、
それは多分その人のまなざしが表現されてる写真なわけで
面白いことに、人ってひとりひとり見てるものが全然違ってて、
その人にしか見えてないものを捉えた写真はいい写真であって、
でもそれがうまく伝わってなくて、どうすれば伝わるんだろう、
ってところではじめて技術が意味を持つわけです。
私見だけど。

誰かと一緒にカメラをもって散歩して、その人が撮った写真を見て「ああ、あれがこの人にはこんな風に見えたんだ。自分にはまったく見えてなかった視点だ」と思うと自分の凡庸さにorzするわけで、
「機材の差」だと思ってもダメです。いい写真を撮る人はiPhoneでもいい写真を撮りますから。
そういう問題じゃない。

まあ、(自分も含めて)凡庸な視点で撮った写真はどんなに上手くてもやはり凡庸だということなのですが、
それをいっちゃうとミモフタもないので誰もいわないのであります。
いいカメラを持っていて知識や技術があれば、上手な写真は撮れるようになりますし、
「上手い写真を撮りたい」というニーズは確かにありますから。


逆に、技術や知識があるがために上手に撮ろうとしたことで凡庸になっちゃったらもったいないなあ
ってこともあるのでなんとも難しいところなんだけど、
型から入って、型を極めることではじめて型にとらわれない自分だけの域に達するという
昔ながらの求道な道もあるので一概にはいえません。

2012/07/23

Hello,ミラーレス EOS

今日はみなさま待望のEOS M発表会でありまして、
EOS Mを出すよとはいってないのだけど、各サイトにリーク情報が載りまくってたからもうEOS Mのことしか考えず、会場へやってきましたれば「Hello ミラーレス EOS」というカタカナミラーレスの文字。
俗に「ミラーレス一眼」とはいうものの、各社ともその名を嫌い、
m43陣営は「マイクロ一眼」、ソニーは「デジタル小型一眼カメラ」、ニコンは「レンズ交換式アドバンストカメラ」、業界公式には「ノンレフレックスカメラ」となっている中、「ミラーレスカメラ」と銘打ったのはどういうわけなのか、
山田祥平さんからそこを突っ込まれた折はややあたふた。
発表会では、ミラーレス一眼はデジタル一眼全体の4割を占めるに至り、
キヤノンもここに参入すると、まだ十分追いつけると思っていると、
で、キヤノン的にはコンデジからミラーレス一眼へステップアップしたユーザーは
最終的には一眼レフに来て欲しい、と。そんなニュアンス。
個人的には「最終的に多くのユーザーが一眼レフへ行く」かどうかははなはだ疑問。

そう考えると、EOS Mのコンセプトは実にしっくりくる。
IXY/Powershot→EOS M→EOS
という両者の仲立ちをするカメラなわけで、
APS-Cサイズセンサー搭載機としては非常にコンパクトで、NEX-5Nほど先進的ではないが、
NEX-F3よりは一回り小さく、APS-Cセンサーだからマウントアダプターをつけてもその分レンズが長くなるだけで、普通にEFレンズを使えるわけで、EF-Mレンズを充実させるよりは、当面2本だけにとどめて、EFレンズをアダプターを介して使ってみて下さい的なニュアンスも感じ取れる。

NEXの場合、マウントアダプターに位相差AF機構を組み込んでるのでその分アダプターが大きくて高価(でもAF性能はすごく高い)のだが、
EOS Mの場合、マウントアダプターはシンプルで安価で三脚座も着脱可能。でもAFはEOS MのAFを使いますよ、と。
EOS M
やるならとことん! 全EF系レンズをEOS Mにつけてみたようです(笑)。
EOS Mの操作系はPowershot的だがよく見ると、Kiss X6iそのものといってもよさげなタッチパネル性能とタッチパネルUI。

AFも基本的にはX6iのものと同じで、そこが一番ひっかかったとこで、
X6iのライブビュー時のAFって遅いのだ。デジタル一眼レフのライブビュー機能と思えば悪くないが、本職のミラーレス一眼に比べるとまだ負ける。かなり負ける。
という原稿を先日書いたとこ
長期試用リポート:「EOS Kiss X6i」第2回――ライブビューで4つのAFモードを比較する - ITmedia デジカメプラス
なんだが、
実はこれを書いてるとき、APS-Cサイズセンサーを使ったミラーレス機がキヤノンからがまもなく発表されるという噂が既に出てて、
原稿を書きながら「きっと、ミラーレス機では、NEXレベルのAF速度にはなるんだろうな」と思ってたのである。

でも今日の発表会で触った限りでは、実測はしてないけど、体感的にはX6iのライブビューAFと同等。
少なくとも、ライバルと目されるNEXやマイクロフォーサーズ陣営とはかなり差がある……というかコンデジより遅いんじゃないか。
発売までにどこまでチューンナップされるかはわからないけど、
そこが市場やレビュアーにどう評価されるかが気になりますな。

それ以外はいい。モノとしてはいい。特にブラックとホワイトのボディがいい。
EOS MのコンパクトでシンプルなボディはNEXをすごく意識してる感があって、その割に固定式液晶だったりEVFがつかなかったりと不満もあるけれども、デザインはけっこう凝っててまとまってる。
ダイヤルが2つないといやだ、とかバリアングル液晶が、とか、EVFがって人は、まあ、将来でるんじゃないかと予想されるハイエンドモデルを待つのがいいかと思うです。NEX5に対するNEX7みたいなのはいずれ必要とされるだろうし。
EOS M
EOS Mのホワイトモデル。EFマウントよりマウント径は小さく、かなりコンパクト。
だからEFレンズ資産を持ってる人や、Kiss Xが欲しいけど大きいよなって人や、NEXが欲しいけどもうちょっと普通のカメラがいいとか、そういう人たちにはアピールできると思うし、キヤノンが参入したことで、ミラーレス一眼市場がさらに活性化すると思うし、わたしはエントリー市場の7割くらい、ミドルクラス市場の5割くらいはミラーレス一眼が抑えることになると思ってるので(つまりミラーレス一眼はステップアップのための橋渡しではなく、そこで完結する市場を作ってく)、全体としては大きく動きそうかなと。

あ、わたしは買いません。だって、EFレンズ資産、もってないもの。
実はわたしが最初にかった一眼レフはなんとEOS1000だったのだけど、
レンズもボディも手放しちゃったので何も残ってないのでした。

そんなわけで、Hello,ミラーレス EOS。

Powershot G1 Xがちょっと不憫かな。あれの1.5インチセンサーで作ったミラーレス機も見たかったのにな。

そんなわけで、
発表会後は三井さん(いうまでもなくフォトグラファー)とたくたさん(flick!の編集長)とお茶しながらカメラ談議して帰宅して、ジャイキリとかへうげものとか(新刊が出たのだ)読んで寝る。


2012/07/22

納戸の片付けをしてたら

段ボールやら本やら何やらが詰めこまれて腐海と化してる納戸部屋、
風通しをよくするためこの季節は開け放たれてるのだが
そうするとその手の場所が大好きな猫たちが探検にいったり涼みにいったりして
ついでに高いところにあるあれやこれやを落としまくってわやくちゃになってて
これはどうもならん、片付けるぞ、となった日。
いろいろ整理してたら、昭和のアルバムから小学生時に撮った猫写真が出てきたので思わずスキャン。
猫連載のネタができたーー。

夜はITMediaの連載をなんとか朝までかけて仕上げてメール。
延々と水着写真見てたので目がアレです。。。。

2012/07/21

四谷見附から新宿追分へ。

雨まじりではありますが、
単行本用のネタ撮影に四谷見附から新宿まで歩きながらあれこれフィールドワークっぽい感じで。
甲州街道を歩きつつ、須賀神社やらお岩田宮稲荷やら太宗寺やら雷電稲荷やらに寄り道しつつ、追分から新宿駅へ。
台地の端にたつ須賀神社。
で、帰宅してからずっと気になってた於岩稲荷田宮神社とはす向かいのこちらもまた田宮稲荷を名乗る陽運寺の関係を調べてみたら、もともと田宮家の屋敷稲荷だった本来のお岩稲荷が前者、明治時代にお岩稲荷が焼けて何もなかった昭和初期に開創され、いつの間にかお岩稲荷を名乗るようになった陽運寺が後者ということらしい。
何しろ、四谷怪談の「お岩」にはモデルとなる人物がいて、それが田宮家の「お岩」で、江戸初期に田宮家の屋敷稲荷として勧請されたのがお岩稲荷なのだからして。
右手手前が田宮神社のほう。左手の赤い上りが陽運寺
ちなみに、四谷怪談やその元ネタの怪談話では、お岩の恨みで田宮家は断絶……ってことになってるけど、お岩稲荷田宮神社を管理してるのはその「田宮家」でありますから、メインで取り上げるのは田宮の方ですな。


2012/07/20

三浦海岸で水着撮影の日

今日は朝からどんぐもりー
最高気温もなんかひくいらしいー
はだざむいー
でも7時半に品川駅に集合してそこから海へー

とゆーわけで毎年恒例の水着撮影の日。
OM-Dのファンタジックフォーカスで。オスカーの木谷有里さん。

ここ数年ぶりに天候にめぐまれず、まあ曇るくらいはいいかな、体力も奪われないし、
と思ったら、肌寒いでやんの。とほほ。

ともあれ、京浜急行で誰もいない海へ。
お馴染みのドラマチックトーンで、誰もいない三浦海岸。
誰もいないおかげで背景を気にせず撮れるんだが、
さて、こんな天候だし、どうしよう、どんなパターンでどんなテーマで撮ろう。
スロースターターなのはいつものこととはいえ、ちゃんと考えてなくてすみませんでした。。
何しろ毎年同じ企画をやってるのでネタはかなり切れてて、
でもまあモデルさんのおかげで撮ってるうちにいろいろと見えてきていやあ助かりました。
オスカーの木谷有里さん
例年とはまたちょっと違うバリエーションになったかと。
寒かったのは申し訳ないが。

カメラはOM-Dメインで。はじめて縦位置グリップを装着したフル装備で、縦位置撮りやすいわ←当たり前だけど

例年だと最後にかき氷でも食べて締めるのだが寒いので断念し、お昼くらいに切り上げて昼飯へ。
「まつばら」っていうさかな系の定食屋へはいったらそこがまた大当たりで。
ネタが多くて美味なお店でした。これからはここで昼飯だな。

京浜急行の快速特急は先頭車両の先頭座席だけが前を向いてて、
ほとんど展望席状態で、展望席を楽しみつつ熟睡できるのがいいとこで、
電車に乗ったら雨がどばっと降ってきてああギリギリのタイミングだったなと、
車窓を楽しみつつ横須賀あたりで落ちて品川駅まで爆睡。
iPhoneで、三浦海岸駅

新宿でちょいと買い物して帰宅して写真をなんとか吸い上げて倒れました。ばたん。



2012/07/19

今週はやはり主に家に籠もってます

家に籠もってる日は日記の更新が滞りますな。
ITMediaにGALAXY S3のカメラ機能レビューを書いてメール。
どんどんでかくなってるから、
GALAXY S4はモニタが5インチになりそうですなあ。
そうなると、GALAXY Noteは7インチになって、
GALAXY Tabは13インチか!
まあ王道的にパワーアップしてるんだけど触ってて惹かれなかったなあ。
なんか違う感じがする。
今年のAndroid機では、今のところhtc Jが好印象。

続いてascii.jpに猫連載を書いてメール。
さて次のネタはどうしよう。


2012/07/18

今週は主に家に籠もってます

ITMediaにEOS X6iの第2回を書いてメール。
GALAXY S3を今日返送しなきゃいけないので
あれこれとブツ撮りしたり最後のチェックを行ったりして夜中にコンビニへ。

「東電OL症候群」読了。
続編ならではの冗長さが随所に見られるし、妙に語ってしまったり強引に論旨を展開したりと
前作に比べるとまあ本としての密度は落ちてしまったが
前作で個人的に物足りなかったところをいくらか掘り下げてくれたので必読編。

この事件には、ゴビンダの冤罪事件という側面と、被害者の東電総合職女史が夜な夜な路上で売春してたというプライベートな面のポイントがあって、やはり後者が気になって仕方が無いのだが、前作では前者については詳細に描かれてその冤罪っぷりと検察の強引さがよく伝わったのだけれども(つくづく、最終的に無罪になってよかったと思うのだが、じゃあ真犯人はどうなったのか、有罪として拘置されていた期間の補償はされたのか、いろいろと気になる)、
後者に関してはミッシングリンクだらけでひっかかっていたのだ。

この続編で、前作を読んで被害者の女性に共感を覚えたという読者へのインタビューと、エピローグで描かれたかつての同僚(東電社員への取材は一部にとどまり、具体的な様子を語ったのは彼女が3年間出向してたシンクタンク時代の同僚にとどまるのだが)への取材を通じて、売春をはじめた頃の状況が少し描かれた、というか必読部分はそこだけ。
そのポイントは高い収入を得ていた東電のエリート女子社員と仕事帰りに毎晩円山町で立ちんぼをしてた売春婦という一見結びがたき2つの顔は、彼女特有の特殊な現象ではなく、ここまで極端な行動に走るのは彼女の極端な生真面目さによるところだとしても、同根の現象は誰にでも起こりうることで両者は彼女の中で分かちがたく結びついていたのだということを、前作を読んだ女性読者による告白で示したことだと思うわけで、簡単に「二面性」や「闇」で片付けてはいかんのだと。
その割りに、淫行で捕まった現役裁判官については(ゴビンダの裁判に関係のあった裁判官なので章を割いて描かれている)、「破廉恥」のひとことですませてしまってるのがなんだかなあ。

現場にいってみて思ったのだけど、円山町から神泉駅の界隈って裏渋谷って感じだねえ。それが印象的。

2012/07/16

また日本橋クルージングですよ

船に乗りたいというので日本橋まで船に乗りに行く。
この1ヶ月で3回目だ。

休日だけあって、やってきた船が双頭船。いつもよりちとでかい。
しかも、満潮時。
満潮時の日本橋川クルーズは面白い。
もう、橋桁すれすれなの。一番低い橋だと、座ったまま手を伸ばせば橋に触れますもの。
立ってたら頭ぶつけてえらいことになりますですよ。
というわけで、動画。NEX-5NでMP4で撮ってiMovieで編集。

天気がよいのでついでにスカイツリー。
今日のスカイツリー
清洲橋とスカイツリー。NEX-5N
わたしが使ってるけっこーアバウトな日本橋川クルージングはこちら
毎週、その週の運行スケジュールがPDFで公開されるのでそれをチェックしていくとよし。
他にも日本橋発着のクルージングしてる会社がいくつもあるのでお好みのものを。
屋根付きのものもあるようです。

夜は単行本の作業をちょろちょろとやってたら眠くなったので寝る。

2012/07/15

Retinaデジカメ

来週レビューする機材(デジカメ1台とスマホ1台)を携えて
ご近所作例撮り。
いやあ、イグアナが歩いてる動画とか撮ってきましたです。
それにしても、DP2メリルってすごいわ。
これこそリアル1600万画素、って感じ。
Retinaデジカメって感じ。

詳しくはITMediaのレビューで書く。というか、はやく書かなきゃ。



2012/07/14

レイソルとサンフレッチェがすごかったな

あれこれと機材を発送したり次の機材を受け取ったり
単行本の作業にとりかかったりした土曜日。

大津いじめ事件についていろいろと思うところがあるんだけど
まあまとめると、
「まわりの大人たちがダメすぎたおかげ」
に尽きるなあと。
自殺しちゃう前の対応もダメすぎるし
自殺したあとの対応もダメすぎるし
ダメダメだったことが発覚したあとの対応もダメすぎて。
オオゴトになる前に何度でも手を打つチャンスがあったのに放っておき、
話を大きくややこしく収拾つかなくしてるのは自分たちだってわかってるんだろか>学校とか教育委員会とかその周辺の人々

「3月のライオン」7巻を思い出したですよ。

あ、そうそう、とってつけたようだけど
レイソルの逆転劇、すごかったな。去年のイケイケレイソルをみてるよう。
サンフレッチェもすごかったな。
グランパスは……不安だ。。。。。パスが足元ばかりで、サンフレッチェのように後ろから走り込んでくるのを見越したスペースへのパスってのがほとんど見られないもの。不安だ。


2012/07/13

むしむし

なんだか月曜日は休日だそうで、
未だに海の日って慣れないわー。
7月20日が祝日になったのはいいけど慣れないうちに、Macworld NYに数年続けてでかけてて、それが海の日とかぶってたおかげで存在をすっかり忘れてたら、いつのまにか7月20日じゃなくて月曜日だよってことになってて、未だにさっぱり何がなんだか。
で、ああ、原稿を早くあげないと来週火曜日掲載になっちゃうーと
EOS Kiss X6iの原稿を書いてメールして、ほっとした、GC-XA1の方に取りかかってブツ撮りして原稿書いてたら夜になって、慌てて送信したら、お昼に送ったX6iの原稿に図版が足りなかったーって返事がきてたのに気づいてなかったことに気づいて慌てておくったけど間に合わなかったかなあ。
ああ。すまないっす。

ともあれ、そんな仕事三昧の日。

2012/07/12

マンションでカメラ付ラジコンカー

天気が悪いので、
昔買ったラジコンカー(京商のミニッツモンスター)のシャーシーに無理矢理カメラをのっけて
マンションのロビーで走らせてたら胡散臭い目で見られたりする。←当たり前です
あまりに湿気がひどいのでエアコンをドライモードで稼働。
ascii.jpに猫連載を書いてメール。
ITMediaの原稿も書こうと思ったけど、下書きだけしてダウン。
体力が落ちてるなあ。

数年ぶりにミニッツモンスターをひっぱりだしたら、タイヤのゴムがかなり劣化してた。
サスももうちょっと固くしたいし……ってやりだしたらハマりそうなのでヤメます。
いや、でも、おもろいよ、ここにカメラ乗っけると。

2012/07/11

東電OL殺人事件現場まで

今日は自転車で渋谷まで。
目的は3つ。

1:JVCのGC-XA1の自転車車載動画撮り直し:ヘルメットやハンドルだとどうしてもブレが多い。経験上、自転車はメインフレームに装着するのが一番安定して撮れるので、昔やってたようにトップチューブにクランプヘッドを使ってカメラを固定してみることに。このクランプヘッド、すごくしっかりしてるのでおすすめ。

2:渋谷の写真を撮る:今書いてる東京歴史本の渋谷編で使う写真……渋谷といっても氷川神社や金王八幡宮や善光寺や妙円寺やそんなんですが……を撮影。
豊栄稲荷。かつては道玄坂方面にあり、豊澤稲荷といったそうな。
3:道玄坂地蔵を見たい

目的地を渋谷にしたのは3が大きくて、
ゴビンダ氏の再審、そして無罪という報道がなされた際、
この事件を振り返ってみたくなり、当時未読だった佐野眞一の「東電OL殺人事件」を購入、ちょうど読み終えたところだったのだ。
円山町で毎晩立ちんぼをして客をとってた東京電力企画部調査課・副長が神泉駅近くのアパートの一室で殺されてたという事件で、被告とされたゴビンダ氏が物的証拠がなく、矛盾点もたくさんあったため一審で無罪だったのに、二審で一転有罪とされて無期懲役となった事件。
1997年のことなんだが、
福島原発事故をきっかけに、勝俣会長はその殺されたOL(じゃなくて、女性管理職)の当時の上司だった
というあたりから再度話題になり、DNA鑑定のやりなおしが行われて2012年6月に再審が認められ、犯人ではないとやっと認められたという大ざっぱにいえばそんな感じで。
東電OL殺人事件 - Wikipedia

「東電OL殺人事件」を読んでたら、その現場がどうもわたしが渋谷へ自転車で向かうとき決まって通る旧滝坂道のすぐ脇で、神泉駅のすぐそばで、そこには道玄坂地蔵尊があり(知らなかった)……って描写で現地に行ってみたくなったのだ。
道玄坂地蔵。かつては豊澤地蔵といった。この前に立って客をとってたらしい。
ラブホ街のけっこうはずれ。ここから崖を谷に向かって降りると神泉駅。
道玄坂坂上から旧滝坂道に入り、最初の角を右に曲がったところすぐに道玄坂地蔵尊発見。昔は道玄坂沿いにあったが、のちにここに移動したもの。
ここまで来たのだからと、本で読んだ記憶を便りに神泉駅近くをうろついてみると、すぐに事件現場発見。
本当に駅のすぐ近くで、しかも、周りはどんどん新しい建物になってるのに、事件が起きたボロアパートは、15年前の時点でかなり古かったのに、今でも健在でありました。ちょっとびっくり。

「東電OL殺人事件」(というか「東京電力企画部調査課・副長にして売春婦殺人事件」)は事件について様々な視点で取材を重ねて書かれていて、読んでるといかに検察が強引に有罪にもっていったかわかるわけで、マスコミ報道で断片的にしかこの事件を知らないけど興味ある人はまず読むべし。

で、読めば読むほど謎が深まるわけで、東電の闇と結びつけたくなるのはわからないでもないのです。
反原発を唱えてたから殺された、までいっちゃうとアレだけれども
真犯人は誰だったかというと、佐野氏は通りすがりの犯行じゃないかと推測してるし、ネットを見てるとヤクザ絡みだとか、東電に依頼されたヤクザだとかいろんな説が飛び交ってるわけで、気になりますな。
今、この事件について取材し直してノンフィクションを書くとすれば、東電について多く割かねばならなくなるのは確かだろうなあ。あのときは無理だったけど、15年たった今なら語れることを抱えてる人も多い気がするし。

2012/07/10

スポーツカムというジャンル

アクションカムというのかスポーツカムというのか
そんなカメラがあって、自転車の世界では「Go Pro」が有名で、
ヘルメットやハンドルや板やゴーグルやいろんなとこに装着して
車載映像みたいなのを撮ろうという頑丈で小さなカムコーダーで
海外ではずいぶん前からそういうコンセプトのカメラが出てたんだけど
日本では輸入品ばかりで、
まあ、X-gamesなんてやってる国と比べてはいかんし、
スポーツカムに対する需要もあまり高くなさげなんだが
名だたる日本のAV家電メーカーがどこも手を出さないというのも
なんだかなと思っていたのも確かで、
やっとビクターから出てきたのが、GC-XA1なのだ。
まあこれもアメリカから持ってきたような感じの製品だけど
こういうジャンルが認知されるにはやっぱ日本のメーカーから出ないとね。

で、それが手元にあるので使ってみなきゃいけないのだ。
詳しくはレビューで、なんだけど、
ヘルメットにつけたりハンドルバーにつけたりして走ってみた。
疲れた。
ハンドルバーやヘルメットだとやっぱぶれがでかいなあ。
でも面白い。
昔、自転車車載映像や車載写真にハマってたころにこれがあれば
あんな苦労しなくて済んだのにー。
たとえばこんなのとか撮ってあそんでたもの。これ作ったの、たぶん2005年。
カメラはペンタックスのOption MX4。これ、楽しいカメラだったなあ。でも後継機が出なかったんだよなあ。もったいないなあ。考えてみたらペンタックスってこのころにはもう「ヘンなカメラを作る会社」だったなあ。

で、帰宅して家電批評の原稿を書いてメールして
さらにITMediaにX6iの原稿を書きつつダウン。

2012/07/09

まねきねこ

えっと、7月9日分の日記を11日に書いております。
ダメです。
いやそもそもそれはアレなんじゃないかと思わないでもないのだけど
もともと日記をブログサイトに移行してきたもので、
その第一義は、わたしがあとから「えっと、あそこに行ったのはいつだっけ」とか「あの仕事はいつしたんだっけ」とか、前回のEUROのときは何してたんだっけとか、そういうのを検索できることにあるわけで、
事実、古い写真を引っ張り出すときに役立ってたりするわけで、
××で撮った写真を探したい→そこにいったのはいつか日記を検索→その日付の写真をチェック
という流れにずいぶん助けられたり混乱させられた記憶もあって
7月9日といえば、
EOS X6iなぞを持って近所を走り回って豪徳寺やら世田谷八幡宮やら世田谷線やらを撮りつつ

MacPeopleにX6iのレビューを書いてメールしたり
いたしておりました。
まあそんな月曜日。

2012/07/08

ブックフェア再訪

晴れた。
妻と一緒に、クリエイターEXPOも電子出版EXPOも終わったビックサイトへ。
いくつかの出版社を回り、創元社で5冊ほど本を買う。
ついでに作例も撮ろうとカメラを持って行ったのだが、朝まで原稿を書いてて1時間しか寝てないのでそんなパワーは出ず、そそくさと帰宅して、NHKスペシャルで大英博物館特集。日本の古墳の話。

知の再発見双書3冊とアルケミスト双書2冊。

2012/07/07

働く土曜日

ITMediaにマイクロフォーサーズレンズ2本分の原稿を書いてメール。
さらに、106SHのカメラ機能の原稿を書いてメール。
そんな七夕。

2012/07/06

東京国際ブックフェア2012

金曜日に行ってきました。ビッグサイト。
電子出版EXPOは一足先に今日で終わるので。

賑わっておりますよ
お目当ては電子出版EXPOなんだけど、
大手はトッパン(BookLive!)と大日本(DNP。2Dfacto。honto)のみ。
BookLiveで電子ペーパー端末の参考出品。
BookLiveの参考出品端末
hontoで、bk1と一緒になって使いづらくなったら、みんなにそういわれてるようで、すみませんといわれる。
東芝がなんか謎の端末を出してたけど、うーんと、売れるようにはとても思えませんでした。NECやパナソニックは確か去年にたようなことしてたな。売れるとは思えない読書端末。
ブースも小さめで来場者もパラパラな東芝ブース
電子書籍系のメインプレイヤーで出展してないのは、シャープ(ガラパゴス)とソニー(ソニーリーダー)か。
まあ、無理に出展しなくてもってことか。

今回の一番の話題は楽天のKobo。
こぼちゃんは電子出版EXPOではなく、ブックフェアの方に出展。
こちらは直前に派手に発表しただけあって、
大混雑。端末に触るのも一苦労でありました。
楽天のこぼちゃん
で、日本の電子市場で人気なのはやはりコミックだから、
サンプルにいれたい、ってのはわかるけど
(こぼちゃんの場合、コミック、小説、青空文庫の3つがはいってた)
電子ペーパーって漫画読みにはまったくもって向いてないんだよね。
少なくとも、今の端末は
描画が遅い、ページをいったりきたりが遅い、見開きで読めない、解像度が低いのでルビやコマ間の細かい書き込みが見づらい、云々。
小説のようなテキストものより漫画の方が速く読めるので1ページあたりの滞留時間が短いからよけい描画の遅さが気になる。
だからコミックをサンプルに入れるのは逆効果な気がするのよ。

逆に向いてるのは、テキスト中心で細かいレイアウトが問われない新書ものや小説。
なんだけど、本ってさ、読んでるとよく行ったり来たりするじゃない。
本自体は前から後ろにシーケンシャルに読むように書かれてるんだけど、
途中で「あ、そういえばこいつ、前に出てきたな、どこだっけ、あのときは重要人物とは思ってなかったから確認しなきゃ」とか、「えっと、ここはあそこからつながってたのか。ちょっと確認」とか、「さっきこのあたりの地図が載ってたな、場所を確認しよう」とか、そもそも「こいつだれだっけ。登場人物一覧を見たいー」とかそういうこと頻繁に起きるじゃない。
そのとき、紙の本だと、今読んでるとこに指をはさんでパラパラと高速でめくりながら前に戻り、必要な箇所を再読してから現在地にすっと戻れる。電子書籍だとそこがつらい。
Jコミだと画面下にサムネイルをずらっと表示してくれるから、それを便りにざざっとスクロールさせて戻れるんだけど、それができるアプリはマレで。
話は戻るけど、電子ペーパー端末ってそうやっていったりきたりするのがつらそうだよね。
どうなんだろ。わたしみたいに記憶力に問題がある読者は少ないんだろうか。

ちなみに、新型iPadで見開きでコミックをよみはじめると
他の端末は無理だわ。
あれは快適すぎ。
もっとみんなiPadを買って漫画を読もうっ。

個人的にはコミックと雑誌が日本の電子書籍をひっぱると思っております。
端末内に溜めておけるというメリットを一番享受できるから。

電子書籍についてはいいたいことがあれこれあるんだけど、まあそのうち。
何よりまず「東京古道散歩 改訂版」の電子書籍をやりたいわー。

で、話は戻るけど、
電子出版EXPO、昨年ほどの賑やかさはなかったけど、地道に進んでおります。
さてどこでどうおちついていきますかねえ。
今のまま、トッパン系のBookLive、DNP系のhonto、シャープ系のガラパゴス、そこに楽天、老舗のeBookJapanという感じでしばらくいくのだろうか。

2012/07/05

大五郎睨む

おうちでascii.jpの猫連載をはじめとする原稿書きの日。

隙間から大五郎
75mmF1.8で大五郎

2012/07/04

神田川クルーズで船遊び

晴れてるなあ、作例撮りに行かねばなあ、でもどこへ行こう、いつもと同じじゃつまらないし、必要最低限の写真は撮れてるから、それなりにネタになるようなのが欲しい、
なんて思いつつ日本カメラの原稿をなんとか仕上げてメールして1時間だけ寝て起きて
よし、また日本橋へ行こう、と。
タイムテーブルを調べたら、今日の12時から日本橋クルーズの神田川コースが航行されるのだ。
先週行った日本橋川コースは30分の短い行き来だけど、神田川コースは75分で距離も長い(料金も2,000円)。
どんなルートかは知らんけど、神田川までは行ってくれそうだ。
てなわけで、眠くて倒れそうだったけど、12時からの1本だけなのでがんばって出発。
またもや乗っちゃいました。今度はカメラ2台+スマホ1台+iPhone。iPhoneはおまけだけど、数が多いと大変。

コースはこんな感じでした。
日本橋からスタート。
まず日本橋川を遡る。江戸時代の石垣は残ってるわ、暗渠化された水路跡が口を開けてるは、上空の首都高が陽射しを遮ってくれたおかげで熱中症にはならないわの楽しい船遊び。
日本橋川遡り中
やがて神田川に合流して右折。
神田川合流直前にくぐるJR中央線・総武線鉄橋。レンガの古さがたまらん。

神田川合流ポイント。向こうに見える青い橋が水道橋
ここからは、JR中央線や総武線の窓からよく観てた光景。
まさかそれを川の中から観られるとは。
この神田川ルートが垂涎もの。
何しろ、
右手に中央線を観ながら丸ノ内線の下をくぐり、
聖橋と丸ノ内線
総武線の高架をくぐり、
一度くぐって観たかったJR総武線高架
右手に万世橋駅跡をみつつ
右手が万世橋駅跡。この写真だけiPhone
今度は山手線をくぐるという
山手線
大ネタの三連発である。

やがて舟は幅がひろい隅田川に出て、
ホタルナやヒミコの引き波に思い切り揺られ、
すれ違ったヒミコのお尻
客のひとりが麦わら帽子を風に飛ばされて
(ちゃんとあごひももしばってたのだが、風が強くてもってかれた)
それをとりに戻るハプニングもあり、予想以上に面白い展開。

そのあとは、前回の日本橋川クルーズと同じ。
日本橋川に入り、左手に中央がくりぬかれた三菱倉庫をみながら(外壁だけ残すため)、
中央がごそっとくりぬかれた三菱倉庫を川から眺めるの図。
昭和5年竣工。もちろん日本橋川を使った物流のためここに作られた。
このくりぬきっぷりをつぶさに眺められるのか川からだけっ
日本橋に戻ってきたのでありました。
無事日本橋へ帰還。左下に見えてるのが乗ってきた船
いやあ面白かった。
日本橋川と神田川と隅田川、3つともテイストが違ってるのがまたよし。
歴史好きにも船好きにも川好きにも近代建築好きにも電車好きにもおすすめ。
特にくりぬかれてる三菱倉庫を観られるのは今だけだし。
まだあまり知られてないせいか、25分前にチケットを受け取れば余裕で乗れたし。
これで2,000円は安い、と思う。
船に屋根がなくてシンプルなのもよし。ゴテゴテした飾りはいらん。
ただし天候が悪いと運行中止なので要注意。

途中、わたしが乗ったような観光クルーズ的な船を含む多くの船と遭遇。
この夏、流行りそうな気配でありますな。
船着き場が日本橋ってのもよいし。
今度こそは、仕事用のカメラ抜きでのんびりと乗りたいーー。

その後、銀座まで歩き、AppleStoreでRetinaなMacBookを触り、
ロカンダで飯を食って帰宅し、写真読み込んで雑務してたら疲れ果てて
寝ちゃって起きたら、NewsWeb24もツール・ド・フランスも終わってました……orz
新城の敢闘賞、みたかったよぉ