2012/02/11

CP+にやっと顔を出せましたの日

昨日の時点で回復はしていたのだが、何しろインフルエンザなもんで、できるだけ長い間自宅待機が基本なんだけれども、仕事がらCP+を無視するわけにもいかず、今日あたりがギリギリのタイミング、というわけで、マスクをちゃんとしっかり装着して地味に行ってきました横浜。

パシフィコ横浜って「みなとみらい駅」から近く、うまいこと特急に座れると渋谷から快適に行けるというのはなかなかのメリット。

今年のCP+はとにかく面白い。来場者数もめちゃ多いらしい。
新製品群が一堂に介する、という意味では毎年そうなんだけれども、
今年は「カメラ好きなら一度は触ってみたくなる新しいテイストの新製品群」が出そろったのがでかい。
オリンパスのOM-D、富士フイルムのX-Pro 1、ペンタックスのK-01。
さらにハイエンドクラスタにはニコンのD4とD800とD800E、キヤノンのEOS-1D X。

一番奥のプレスルームに上着をおいて入場すると、まず富士フイルムのブース。
X-Pro1は触るための行列ができております。その筋ではローパスフィルタレスの解像感に注目。
大人の道楽的高級レンズ交換式デジカメですな。これは発表会で触ってたので、無理せずちらりと。
CP+ 2012 FUJIFILM Booth
この作例には心惹かれたのです。塙さんの写真。

さらに長い行列が人気のオリンパス OM-D。
ケースに入った製品を撮ってると、後ろにいた若い女子が「これ、かわいい」と叫んでたのが印象的で、ああ、そうか、こういうペンタ部がとがった70年代のカメラを知らない人には確かに可愛いかも。三角頭あたりが。マイクロフォーサーズなのでけっこう小振りだし。
CP+ 2012  OLYMPUS OM-D
OM-D。こうしてみるとちょっとカッコいいぞ。
CP+ 2012  OLYMPUS OM-D
カットモデルをしげしげと。

X-Pro1やOM-Dを観て、レトロ指向を嘆く人もいるけれども、レトロな作りにもできちゃうのが設計の自由度が高いミラーレス一眼のいいところでもあり、むしろメーカーの個性と思うと面白い。
レトロなデザインを持ってくるところあり、未来なデザインを指向するところあり(NEXやニコン 1ですな)、謎の個性的デザインを持ってくるところあり(ペンタックスですな)、そのまま各社勝手な方向を向いて面白くしていただきたいものであります。

で、ペンタックス。
K-01はおもちゃ箱みたいな分厚いボディがなんともキッチュでいい。
カタログやWebを観ると、何気にこの「分厚さ」が目立たない写真ばかりつかってるのだけど、この分厚さって欠点じゃなくて、個性でしょう。買うのならイエローボディだよな。もしKマウントレンズを持ってたら、絶対買ってた。
最近のペンタックスはブレないでヘンなものを作ってくれるからよいわあ。これはこれでアリ。
コントラストAFの速度はどのくらい上がってるのか……あたりは気になるところだけど。
CP+ 2012  PENTAX K-01
K-01のキッチュさはいい!
CP+ 2012 PENTAX K-01
箱っぽい分厚さがまたたまらんす。

防水デジカメシリーズもさらにヘンな方向に進んでるし。
どこぞのファンタジーに武器として出てきてもおかしくない世界。いやおもろいわ。
CP+ 2012  Pentax WG-2
どんどんカメラ的でなくなっていくという

そうそう、ペンタックスとリコーは一緒にブースを構えておりました。初の統合イベント。
真面目なリコーと、ぶっとんでるペンタックス……という対比が名コンビの予感です。

でも注目はシグマ。メリルって名前もいいし、SD1のあのバカ高かったセンサーがDPシリーズにもおりてきて、ぐっとお安くなりました。DP系であの画質を味わえるなら、めちゃ欲しい。
特にDP1メリルがいいな(発売は一番遅いけど)。
28mmくらいの広角系の方があのセンサーの面白さを味わえると思うもの。
あ、メリルに気を取られてて、交換レンズ系をチェックしてなかったー。まいっか。
ちなみに、マイクロフォーサーズとNEX用の単焦点レンズ2本は、DPの2本のレンズと中身は同じかと思われます。
CP+ 2012 SIGMA DP2 Merrill
操作系も一新されるDPのメリル

目立つ新製品群はそのくらいですな。
コンデジではWi-Fi系があれこれ。ソニーのTX300VとかフジのZ1000EXRとかキヤノンのIXY1とか。
パナのブースではスマホをFX90のリモコンとして使うという参考出品あり。
CP+ 2012 SONY TX300V
フロント部が鏡すぎてブツ撮りするとき困りそうなんですがTX300V
CP+ 2012 Panasonic

あとはBONZARTの二眼レフ風トイデジが面白そう。デュアルカメラになってて、上のレンズは普通のトイデジ、下のレンズはチルトレンズになっててリアルにジオラマ風が撮れるという。面白いオモチャです。
CP+ 2012  ToyCamera
おもしろげなトイデジカメ

さすがに体力が落ちてるので細かいとこまでは見て回れず。
いつも楽しみにしてる写真用品系はスルー。
今年はちゃんと冷やかそうと思ってた知人友人らのセミナーも諦め、
一般のお客さんがとにかく多いので、担当者捕まえて細かくあれこれつっこむのも断念し、
会場の隅で崎陽軒のしゅうまい弁当を食い(パシフィコ横浜でイベント有るときの基本ですな)、
早めに帰宅したのでありました。
CP+ 2012 Nikon booth stage
ニコンブース。何気にNikon1が欲しくなってきた。
CP+ 2012 SONY Booth
ソニーブース
今回は盛りだくさんすぎて、これでもって今年の動向を書き出すとどんどん長くなるので割愛。
この辺の新製品群が店頭に揃う3月以降が楽しみですな。
パナソニックは大きな新ネタもなく、主力のミラーレス機も他社がどんどん個性を出してきた分、目立たなくなってきてて、家電メーカーっぽくGPSやWi-Fiをガンガン積んでくるとか、デジタル家電らしさを前面に出して未来っぽくするとか、なんかして欲しいわ。いや、こういう時代だからこそ、個性的なものの中に「安心のナショナル」的なのが混じっても面白いのかもしれませんが。
カシオは……ああ、H20Gの後継は参考出品もされず。めちゃ残念。
せっかく他社の1歩も2歩もぬきんでたGPS機能を積んでて、他社はそれを横目で見ながらもたもたしてくれてるのに、一緒に足踏みしてどーする、みたいな。


疲れた。
やはり、CP+は初日の朝イチに行かねばですな。特に取材したいときは。
渋谷を回る元気はなかったので、武蔵小杉から南武線、さらに登戸から小田急線で帰宅しつつ何か買いたいなあと思いはじめたからやばい。

夜はメッセンジャーでFlick編集長や三井さんらと最後の一仕事。
でもって、寝る。

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