2012/01/31

誰が殺した政治家を←クックロビン風に

ビジネスメディア誠の「ちきりんと中田宏(前横浜市長)の対談」がすこぶる面白く、
ちきりん×中田宏、政治家を殺したのは誰か
つい「政治家の殺し方」をワンクリックしてしまったのが何日前だったか、
それをさくっと読み終えた。
ぶっちゃけ、前横浜市長が市長時代を振り返り、市長が利権構造に手を入れるとどんな目に遭うかを具体的に暴いてくれた本。

市長や知事は直接投票で選ばれるので、その気になれば改革もしやすいし、成果も出しやすいから実はとても重要な選挙なのだ、という認識はあったんだけれども、
いざ本気で改革をしようとすると何が起きるのか。利権構造に関係する人(まあ何らかの便宜を得ている人のみならず、公務員を含む、今、公共の何かと関連して食べている人みんなといっていい)からどのような妨害にあい、マスコミはどんなにデタラメに足を引っ張るか、何しろ実体験なのであるからしてリアリティがある。おそろしや。

ちょうど橋下市長の改革がメディアの俎上に上っている時期だけに、読んでみるにはいいタイミングだと思う。
逆に、改革を叫びながら、それが一向に進まず、その人自身が旧体制に絡め取られてるように見えたら、裏ではこの本にあるようなことが起きてて、屈してしまったのかもしれない。


なんて思いつつ、
夕方からエイ出版でフリックの打ち合わせ。
今年のデジカメの話を延々とする。
まあとりあえず、面白いよ、と。室町時代から戦国時代にいたるような感じかなといったら、わけわからんと返された。
数年前までは、コンデジと一眼レフという2本の柱を中心に考えていればよかったんだけど、今は、スマホとコンデジとミラーレスと一眼レフがあって、それぞれ下から上まできれいに並んでるかというと、そうではなく、従来のジャンル分けに納まらないカメラがではじめてて、たいへん面白いのだ。
CP+まであと1週間ちょっとですな。

コンデジはいかにしてスマホと共存するか

デジカメマガジンの連載を書いてメール。
今回のアプリは「Photo fx」。
いつも、「今回はこんな感じで」といくつか写真をピックアップして、アプリを通して仕上げて担当編集者にメールして、「じゃあこれでいきましょう」みたいになって、原稿を書くんだけど、
わたし、アホだから、「じゃあ書くか」という段階になって……えっと「この写真ってどのフィルタをどの強さでかけて仕上げたんだっけ」と毎回頭を抱えてて、今回は、確かこの辺のはず、と再度実行して確かめられたんだけど、いや、最初に候補を作るときに、その処理をメモに取る(というか画面キャプチャとっておくのが一番簡単)べきなのだが、それをつい忘れちゃうのがなんとも、アホです。毎回毎回。

ソニーからTX300Vが発表されたのである。
ソニー DSC-TX300V

これ2つの点で注目すべきで。
つまるところ、カメラって長い間「撮る機械」だったのね。デジカメになってしばらくして「撮る/見る」が主な仕事になったのだけど、相変わらず、「撮った後」の仕事は他(まあたいていはパソコンですな)に任せてたわけだ。
でもiPhoneが出てきて(一般にはスマホといわれてるけど、もうiPhone4Sを指してると思って間違いない)、撮る見るの後まで全部1台で、しかもパソコンを使うよりずっと簡単にこなしてくれるようになった。
コンデジやばし。
でもスマホの真似して1台でレタッチから公開までできるカメラを作ろうというのは、たぶん、コストに合わないし、カメラメーカーがスマホなみに使えて通信機能を持ってカメラとしてもしっかりしたデジカメを作れるかというと、難しい。

じゃあどうすればいいのか。
コンデジは常に「他の何かに後処理をお願いすることで完結する」宿命を持つと考えると、
一番ネックになってるのは「撮った写真を後処理をする機械に渡す」段階である。

これが実にめんどくさい。ケーブルでつなぐにしろメディアを取り出してカードリーダーに指すにしろ、めんどくさい。iPhoneで撮った写真をフォトストリームを介してApertureで読み込むのに比べると死ぬほどめんどくさい。

そこに手をつけたのがTX300Vで、
お外ではWi-Fiを使ってスマホに転送して、スマホに後処理をまかせちゃえ、と。そうすればスマホにはないクオリティで、光学ズームも駆使して撮影できるコンデジも使ってもらえるだろう、と。
おうちではTransferJetを使ってパソコンに転送できるようにすれば、帰宅したらすぐ吸い上げてもらえるだろう、と。
そういうわけである。

ただし、実際に試してないのでどこまで使えるかはわかんないんだけど、昨年秋に出たパナのFX90よりは簡単になってるといいなあ。TransferJetを使ってApertureに直接読み込めると楽でいいなあ。
詳しくは、どっかで実機を触ってレビュー書くことになるかと思うのでお待ちを。

2012/01/29

平清盛をみてみた日

部屋の片付けの続き。
やっと廊下に放置されてた古いPCや段ボールや雑誌類を捨てれたー。
不要な本はまとめてブックオフもっていったー。

たまたまテレビつけたら平清盛やってたので見てみた。
ああ、なるほど、確かにほこりっぽくてきらびやかではないですな。
こういうわけで評判が悪いのね(笑)。
でも平安京も末期になるといろいろとガタが来てて、メンテも行き届かなくて、あんな感じだったんじゃなかろうか。

で、誰かが出てくるたびに、iPhoneでググってしまう。
あの頃の藤原氏と源氏はどうだったんだろうとか。
こんな視聴をしてると、話が全然頭にはいってきませんw

さて
出たそうです。アウトドアデジタル本。
ちょっとだけ書いてます。
わたし自身は本格的なアウトドア派ではないので、ちょっとだけですが。

2012/01/28

史実かどうかはさておいて

朝まで仕事して寝ようと思ったら富士山近くで地震があって思わずベランダに出て富士山は無事か確認しちゃって寝直して起きたらさあ部屋の片付けをするよという話になってそういえば年末は体調不良で大掃除してないもんなと納戸の段ボールやら本やら何やらをちょっと片付けてたら廊下がそれらであふれかえって面白がるのはネコばかりなり。
中にはこんなのもバラされるも、中身はもちろん永久保存版。箱だけ。

この箱に昔使ってたNECのPCをツッコンでリサイクルに出すわけである。
NECのわかりづらいホームページから手続きしてゆうパックの伝票を送ってもらって……という面倒な手続きであるけれどもそういうことになっているのだからしょうがない。

日本書紀のあと、古事記にとりかかってる。もちろん読むのは現代語訳部分。
山幸彦と海幸彦の話。
兄の釣り針を探してた山幸彦はわたつみの神の宮殿へ連れて行かれてそこの娘と三年間楽しく過ごしたのち、あ、そういえば釣り針を探してるんだった、それならば赤鯛の喉に何かひっかかってて食べることができなくて困ってる……えっと、赤鯛さんは三年間も食べないでいたんかいっ、なんて突っ込みつつ、
わたつみの神(海神ですな)の娘が身ごもって、ウガヤフキアエズのミコトを生むのだけど、実は娘の正体は「鮫」で、ってことは、そのとき生まれたニニギノミコトは「天つ神と鮫」のハーフってことで、
さらに、ニニギノミコトの妻も海神の娘ってことなので、ニニギノミコトの子どもであるのちの「神武天皇」は「天つ神と鮫の子どもと鮫の間にできた子ども」ということで、いわばクォーターで、初代天皇のお母さんは実は人間じゃなくて鮫だった、と。
まあ、海神の娘だから、鮫の姿はしてても、神さまなのだけれども、つい突っ込みたくなるのでありました。

そういえばさ、山幸彦と海幸彦の話といい、神武東征の際のエウカシとオトウカシの話といい、記紀神話に出てくる兄弟って、兄が悪く書かれてることが多いよね。あれ、なんだろね。弟が兄より先に即位する話もあったな。何代だっけ。

いろんな人が書いていることなのだけれども、
記紀神話って、ひとつの物語の中にいろんなネタ(おそらくは様々な地域に残る伝説や様々な時代の話)がまじりあってて、よく読むと整合性がとれてないとこがたくさんあって、筋が通った物語だと思って読むとわけわかんなくなるけど、最初からそういうもんだと思っておけばなかなか楽しいのでありました。

2012/01/27

ドコモに何が起きたのか

いろいろみたけど、これが一番わかりやすくて過不足なく全体像がまとまっておりました。
さすが神尾さん。
ドコモに何が起きたのか。
まあ、ドコモの見積りがめちゃ甘かった、というわけなのだけれども、
下記記事中の「iPhoneよりAndroidの方が通信量が多い」という指摘はおもしろい。←120131:誤変換訂正
エンドユーザーに見えるところでも、フォトストリームはWi-Fi環境だけだし(Google+は3G環境でも容赦なくフルサイズの写真をpicasaに自動転送する)、大きなアプリはWi-Fi環境だけになるしとiPhoneの方がムチャしないから。
でも、全体としてムチャしまくる方向に進むのは間違いないわけで。
VoIPもスマホが普及するにつれどんどん一般的になっていくのも間違いなく。

http://www.itmedia.co.jp/promobile/articles/1201/27/news024.html
神尾寿のMobile+Views:ドコモに何が起きたのか 大規模障害に垣間見える、顕在化するスマホ時代の課題 (1/2) - ITmedia プロフェッショナル モバイル via kwout


なんてことを考えてたら、ケータイ(iPhoneじゃなくて、Android機の方)が鳴ったので、普通に出て、仕事の打ち合わせして、〆切が遅れてることをあやまり(すみません)、電話を切って、画面をよくみたら……昨日「サイレントマナー」モードにしたままになってる。あれ? じゃあなんでさっき着信音が鳴ったん?
大丈夫かーー>シャープ
こういうのをみるにつけ、Androidは一般ユーザーがとびつくにはちょっと早かったかなという気がしてならん。
日本のメーカーが作った「電話機」よりアップルが作った「電話機」の方が安定して動作してて信頼できるってのはやばいと思うぞ。

今週はずっとでかけてたので、主夫業をしつつ、デジカメマガジンの連載のネタを作ってたのだが
うう、なんか集中できない。いかん。

2012/01/26

X-pro1ではじまりX-pro1で終わった日

富士フイルムがX-pro1をお披露目する日。
場所は松濤ギャラリー。なんかこの業界がイケイケだったお90年代後半を思い出すようなセッティングでなんとも面映ゆいやらむずがゆいやら。
登場するのはX-pro1。
昨年秋に予告され、先日のCES/PMAで発表されたレンズ交換式のカメラ。
黒くて四角い男の道楽カメラシリーズの最上位モデル。
X pro1

最初のレンズは3本の単焦点。これはよい。このカメラのターゲットをよくわかってる。
まあレンズがもうちょっと安いとなお良かったのだけどね。
シャッタースピードは軍艦部のダイヤル、絞りはレンズの絞り環。
レトロといえばそうなんだけど、露出をメカニカルなダイヤルでかっちり指定できるのは感覚的でいい。
惜しむらくはISO感度だなあ。これもダイヤルか、あるいはもっと感覚的にセットできればなおよかったのに。
今後、70-200mmとか標準ズームもロードマップにあるんだけど、やっぱ単焦点が似合うと思うのだな。

それにしても、GとXばかりでタイヘン。
パナが昨年秋にGX1。
キヤノンがCESでG1 X。3月に出るのはEOS-1D X
フジが今回X-pro1(さらにX10やX100やX-S1も)
である。ハイフンがはいったりはいらなかったりで、よほど業界に詳しい人じゃないとわけわかりません。
いっそのことニコンも、Nikon1 G1とX1をだしちゃおう。
オリンパスはPEN-GとPEN-Xだっ。
もうGとXと1とハイフンの洪水でわけわかんなくなっちゃえっw
……
てなこと思ってたら発表会も終わり、次の用件まで少し時間があるので、三井カメラマンとまもなく閉鎖される東急東横店東館の屋上を見学に。
いやあ、もう、昭和のママ放置されてましたよ屋上のプレイランド。しかもさりげなく終わりかけてるし。
東急東横店屋上
屋上の奥に、東横稲荷神社発見。
三越もそうだったけど、昔のデパートって屋上に神社があったよね。
東横稲荷神社
……
次の用件のため、都内某所の某社へ移動して某な某。
そのあと某懇親会に突入。
途中で辞去してそのまま松濤ギャラリーへ舞い戻り、受付で招待状を出すと、中はなんとも謎の空間を醸し出してて、どうやら業界関係者以外にいろいろと、聞くところによると、アパレル系、モデル、ブロガーなんかも呼んだようで、なんだか懐かしさすら覚える始末。90年代はこういうとこでいろいろとイベントがあって、いろいろと顔を出したもんです。
X-night
でもまあ正直、知った顔がまったくいなかったらどうしてくれようかと思ったくらい。
気持ちはわかるんだけどね。デジカメが普及して、そのせいで、実用品になっちゃって、それをもう一度「カメラというモノ」を再発見して、単なる実用品じゃなくて、趣味の逸品でもあるんだってことを再発見して欲しいという感じの。ミラーレスや高級コンパクトというジャンルをきっかけに。
まあそんな1日でありました。

この1〜2週間で今年のデジカメ界のトレンドが見えたのは大きな収穫。
3大トレンドはもちろん、GとXと1でありますな。

2012/01/25

地震がこなかった日←それが普通です

夕方から都内某所で某社の某な某。
品川駅構内で新発表のLet'sNOTEの体験イベントしてたので寄ってみるも、
わたしにとって心惹かれる要素がゼロだったので早々に退散。
明日は終日でかけるので、早めにascii.jpの猫連載を書いてメール。
今週のお題は富士フイルムのX10です。
あとは打ち合わせしたりゲラチェックして戻したり古事記を読んだり。

古事記と日本書紀では、イザナギとイザナミが生んだ大八洲の内容が微妙に違うのね。
日本書紀には「越洲」が入ってるけど古事記にははいってない。
越は「越前越中加賀越後」らへんを合体したエリアと思えばいい。
もちろん本州の一部なので、シマではないんだが。

やっぱ原典(もちろん現代語訳だけど)に当たるのは面白いわ。

2012/01/24

ゆきがふった次の日

案の定、路面はつるつるで凸凹の氷状で、雪も中途半端にしか残ってない。
都会の雪景色……っていうにはよわいよなああ。
暇だったら電車で多摩方面へ出動して雪景色写真を撮りたかったのだが
残念ながら都会方面への用件あり。

この路面では自転車はこわいので、徒歩で駅へ。ちと遠いけどしょうがない。
午後から都内某社の某の某へ出動。

あれこれとあれこれする。
帰りはひとつ前の駅からバスを使ってみた。
思ったより混んでる。よいことである。

夜は家電批評の原稿を書いてメールする。4ページ分。

正月だったかな、NHKの討論番組を見てて、腑に落ちた発言がいくつかあったのだが、そのひとつを今思い出した。
消費税を社会保障に使うべきじゃない、ということ。
社会保障は「所得の再配分」なのだから、これは所得税でやるべきだろう、と。
なんか納得。
社会保障に当てるための増税ってのは耳あたりはいいんだけど、
耳あたりの良さだけで語られるのはもう飽きた。

2012/01/23

おもてはゆきがふってる

そういえばパソ通時代、草の根BBSのメンバーに女装癖なヤツがいて、オフに女装で現れたりしておもしろかったなあ。元気にしてるかなあ。
なんてことを思い出しつつ、
雨が夜には雪に変わり、
NHKでは積雪しますとニュースで流すも、
深夜には雨に戻り、既にとけはじめてたりするのだった。
一応外に出て撮ってはみたけど、どうもいまひとつだったので退却。

asahi.comが朝日新聞デジタルになった日

前提:うちは9年前に新聞購読を止めてます。よって毎日新聞を読むという習慣は失われてます。

今日からasahi.comが朝日新聞デジタルになったわけで、
朝日新聞デジタルがはじまった2011年、
真っ先に申し込んでiPadやらWebやらでよみはじめたのだが、
無料期間が終わる頃に気づいた

・毎日読むわけじゃなかった。せいぜい2日に1回くらい
・自分が詳しいジャンルの場合:底が浅かったり誤解されてる箇所が気になる
・なんとなくはわかるジャンルの場合:もっと深く知りたかったり広く知りたいとき、別途ブラウザを開いて(iPadならsafariなどに切り替えて)検索しないといけない。基本的にリンクがないのでその辺は手作業必須。
・自分が詳しくないジャンルの場合:基本概念や用語がわからないのだが詳しく知りたいときは……以下同文
・iPad版はアプリ内で閉じてるので、気になったニュースをevernoteにスクラップしたり(アプリ内だけでスクラップできても意味ない)、Twitterでつぶやいたりできない。これはデジタル時代の新聞として致命的(改善されてたらすまん)。
・全ジャンルのニュースが浅く広くまとまってて大きなニュースと小さなニュースのメリハリがついてるのはありがたいが、使用頻度やその役立ち度を考えると、月3,800円の価値はない。

→無料購読期間が終わる寸前に解約した

てなわけである。

でも、新聞がなくなっても構わないとは思ってないわけで、
価格と折り合いがつけば読みたい。
もし政治的社会的しがらみ的その他もろもろのレガシーな理由で3,800円から下げることができないというのであれば
(数年のうちに下げることになるとは思うけど)
どういう料金体系ならわたしは購読するのか。
思いついたのがケータイのパケット料金にあった
「上限付従量制」会員である。

たとえば、
一切有料の記事を読まなければその月は課金されない。
一度有料の記事を読むと、そこから24時間は「有料会員」として150円の料金が発生する。
なぜ150円かというと、今、売店で売ってる朝刊がその値段だから。
10日で1,500円である。30日で4,500円である。
ただし、3,800円を上限とする(まあ、4,000円にしてもいいや)。
たくさん読む人は月額と同じ金がかかるし、そうじゃない人は読んだ日の分だけ取られるわけだ。

固定料金を入れてもいい。
月1,500円で任意の10日分は無料購読できる。
それ以上読んだら1日に月150円追加で、上限は3,800円(まあ、4,000円にしてもいいや)。

ほんとは1日100円で、上限2,500円くらいがいいんだけどそれはまあぼちぼちってことで。

こういう料金体系を導入してくれたら、
購読するし、デジタル版の会員も増えると思うのだけどなあ。

2012/01/22

めざせNEX-505K……って

松田直樹追悼試合を観てたらほんのりと晴れてきたので
X10とNEX-5Nを持ってネコを撮りにいく。

猫を撮るときは必然的に液晶モニタを開き、親指でシャッターを押すようにぐいっと握る。
何かと握りやすいのがNEX-5系の良さである。
液晶モニタをチルトさせることで(縦位置)以外のさまざまなアングルや持ち方に対応してくれるのだ。
ただ液晶モニタをチルトさせると、背面の操作系とモニタが離れるので操作しづらい。
いっそのこと背面全部チルトしちゃえばいいのに。
NEX-5X 想像図←うそです
こんな風に……とPhotoshopの無駄遣い。
で、やってみて思った。
こんなデザインにしたら、チルト時にグリップしづらいやん←気づくのが遅い
右手で持ったとき、右手親指とそのつけねのおさまるところがない。
考えが浅かった。
いや、いっそのことグリップも一緒に回転すればいいんだ。本体ごと回転。。
あ、それって、Cyber-shot 505じゃないか。
ああそうか。わたしはあのコンセプトのボディでレンズ交換ができるカメラを求めていたのか。
NEX-5系よりはちょっと大きくなるだろうが、レンズ交換式の回転ボディカメラって
今なら作れると思うのだけど、作ってくれないだろうな。まあいいや。
ISO12800
ISO12800でネコ
NEX-7を待たずにNEX-5Nを買っちゃったのは←Twitterでそんな質問をされた
上のような写真をよく撮るからですな。

2012/01/21

お昼寝した日

早く目が覚めたので
ゲラチェックして、MacPeopleにLR4βの紹介記事を書いてメールして
コルティに昼飯を食べに行って
食べたら眠くなってきたので
夜まで昼寝して
起きて
NHKオンデマンドで210円払ってこの画質かあと思いつつ木曜日の「ブラタモリ」観て
東山道武蔵路を取り上げるなら、なぜ当時武蔵国が東山道だったのか、東山道は国府を結ぶみちなのだから、武蔵国府(府中)についても解説しないといかんだろ(ほんのちょっと触れて終わった)とか、国分寺崖線+野川源流なら、真姿の池やお鷹の道もとりあげろよーとか、古道をやるならついでに国分尼寺とその北に残る伝鎌倉街道を無視するなーとか、
つっこむ。
そしてまた眠る。

2012/01/20

目が覚めたら雪国だった……ってほどでもなかった

iPhone4s + snapseed
いやあ、朝、窓の外を見たら雪でしたわ。Twitterチェックすると、地域によってみぞれだったろ雪だったりつ持ってたりつ持ってなかったり、まあ世田谷区はこんな感じで。最近はもうついついiPhoneで撮っちゃうのよね。でもってsnapseedのドラマフィルタかけちゃうのよね。
こんな中、仕事ででかける。神保町の晋遊舎まで、カメラ系のお話しとか撮影とかしに。
あまりに寒いので鯛焼き。
これももちろんiPhone4sで
帰宅した頃にはみぞれまじりの雨に。

しばし休憩したのちアウトドアデジタルムックの原稿書きに突入。
実はなかなか構成が決まらず……深夜になってしまいましたすみませぬ。

週末、積雪してくれたら雪景色写真でも撮りにいくところなんだが、そこまではいかなそうですねえ。
かといって山の方へでかけられるパワーはないのでおとなしくぬくぬと猫抱いてるとするか。

2012/01/19

iBooks Authorでさっそく遊んでみた

また咳がぶり返してきた。なぞ。都会へ行くとひどくなるようなので、きっと、都会アレルギーなのだろう。
というわけで、今日の都会へ出かける予定は泣く泣くキャンセルする。食べたかったなあ。
まあしょうがない。

エイ出版のアウトドアデジタルの本にガーミンGPSの話を書いてメールする。4ページ。
続いて、アウトドアデジカメのページに取りかかるも、アップルからの発表が。
教育関連だから日本は関係ないかと思っていたし、まあ実際、そうなんだけれども、
なんと、論文や教科書をMacOSで書いてiBooksの電子書籍にしちゃうというツールが出たのだ。しかも無料。
iBooks Author
いやはやなんとも、しれっとすごいものを出してくれました。
一応電子教科書作成用オーサリングツールではあるんだけど、もちろん一般的な電子書籍を作ることもできるわけで、
iWorks(つまりPagesやKeynote)の使い勝手で、チャプターやセクションに分かれた電子書籍を作り、iBooksの本棚にのせちゃえるのである。
iBooks Storeで売るにはハードルが高いけれども、とりあえずオリジナル電子書籍を作ってiPadで持ち歩くだけなら超簡単。

1)iBooksAuthorで電子書籍を作る。
目次は自動的に作ってくれるので、文書全体の構造を決め、埋めていくとよい。試しにascii.jpの猫連載のテキストを流し込み、写真をはめこんでみた。keynoteを使ったことあれば作業はとっても簡単。図版をどの大きさでどうおくか、悩むくらい。

2)これを見るだけなら、iPadをつなぎ、iBooks(最新バージョンにすること)を起動して、「プレビュー」をクリックすればOk。
3)ちゃんと書籍にしたいなら、「書き出し」からiBooks形式で書き出し、そのファイルを「iTunes」の「ブック」項目にドラッグ&ドロップで追加する。
4)iPadでiBooksを起動する。
iPad2の画面キャプチャ
5)はい、このように表示できました。いやはや、すごいわ。文字通り、誰でも簡単に電子書籍作れます。縦書きはまだできないけど。iBookStoreに公開するのは大変だけど(日本にはまだストアがないから米国のストアに公開しなきゃいけない)。でも、自分のテキストを流し込んで、図版をつけて、簡単に電子書籍を作って持ち歩けるってのはめちゃエポックメイキングではないか。
このコンセプトが今後どう発展していくか、楽しみ。やらかしてくれたなあ、アップル。

そうそう、この感覚、昔どっかで味わった……と思ったら、あれだ、その昔、ボイジャーから出てた「エキスパンドブックツールキット日本語版」。90年代にそういう電子書籍作成ツールがあったのである。わたしもいくつか作ってみて、雑誌の付録CD-ROMに収録してもらったりしたんだけれども、懐かしいなあ。

とりあえず暇をみつけて「世田谷古道散歩-自主制作版-」でもつくってみよっと。

2012/01/18

今日からちょっと忙しい

某社の某な某に出かけ某な某を某し、某氏とお茶して帰宅。
ITMeidaの連載をなんとか仕上げてメール。
ascii.jpの猫連載を仕上げてメール。

2012/01/17

しゃぶ庵で豚しゃぶの日

NEX-5N購入記念大五郎写真第2弾はこれ。30mmマクロ記念。
ぺろり大五郎
逆光でぺろり。新しいカメラで色も黒くなかったせいか、最初は撮られてるのに気づかなかった大五郎。
このあとそそくさと逃げちゃいました。残念。

秋葉原へ行き、入院してたG3をひきとる。これでやっとG3も復活。
NEX-5NとDMC-G3の2台体制に。いや、D7000とかD300とかも持ってるんだけどね。
その足で乃木坂まで行き、六本木の豚組[しゃぶ庵]で新年会兼、ITMedia連載のネタ撮影。
「豚組」はツイッターで予約できる店として話題になり、そのオーナーである中村仁さんはいろんなメディアに引っ張りだこの有名人で、最近ではアプリ開発会社の社長として「miil」も手がけてるという人。
miil。わたしのアカウントはogikubokei
何度かお会いしてるし、しゃぶ庵も今回で3度目なのだが、考えてみたら、夜にちゃんと個室をとってコースを食べるのははじめて。
撮影の許可も取ってるので、お気楽にバシバシとG3とNEX-5NとiPhone4sで撮りながら食う。
ほんとは写真は適当に済ませて食事をメインにしたいんだけど、とりあえずたくさん撮っておかないとあとで困るわけで、仕事なんだか宴会なんだか。とりあえずわたし以外の3人にとっては宴会だったようです。いいなあ。

帰宅して、ascii.jpの猫連載を書く。今のうちにかいとかないと明日から忙しくなりそうなのではやめに。

それにしても、ソニーの手持ち夜景は相変わらずすごいですな。ISO6400で手持ちで適当に撮っても、合成してこんだけノイズ消してくれるんだもの。
Roppongi Hills

2012/01/16

NEX-5N買った、まずセッティングした

よし、中野のフジヤカメラでNEX-5Nを買うぞ、と決め。
まずNEX-5のセットをかき集めて箱詰め。
もちろん下取りに出すためである。
問題なのが、液晶モニタ。表面のコーティングが剥がれてきてて、ひどい状態なのである。汚れじゃなくて剥がれなので、恐縮しつつ、二束三文でも買い取ってくれればいいやとフジヤカメラへ行くと、
Bランクとはいえレンズ込みで13,000円を提示してくれた。
商談成立し、それを下取りにNEX-5Nをめでたく購入。一緒に30mm F3.5マクロも。

フジヤカメラにいるとツイートしたら、一昨日一緒に国芳展を観に行った友達が、さっきまでフジヤカメラにいたー、今スタバでお茶してるーとメンションが。意外なところから反応あってびっくり。じゃあ行くから待っててねーと、スタバ。
カフェラテを飲みながらしばし談笑。
いやあこの業界(まあ、IT業界やカメラ業界)とは関係ない人とかぶるとはなあ。つぶやいてはみるもんだ。
彼女はこのあとiPhone4sにしたそうで、最後の3GS写真かも。
そこで動作チェックでもしようとNEX-5Nを取り出してバッテリを入れるが、電源が入らない。
もちろん買ったばかりでフル充電されてるわけがないのだが、普通は製造時に動作チェックのため一度は充電するため、数%は残ってるはずなのである。それがゼロというのはちょいと不安。

帰宅したらまず充電。1時間ほど充電しても2%にしかならないので、焦るが、再度3時間ほど放置したら、なんとか100%に。
よかったー。明日の撮影で使うつもりだったからトラブられては困るのだ。

無事動作したらなにはともあれカスタマイズ。NEXは初心者向けセッティングで出荷されてるので、自分好みにカスタマイズしないとだめなのだ。おおむねこんな感じ。

・被写体追尾:オフ←これをオフにしないとタッチAF時に自動追尾になっちゃう
・グリッドライン:方眼
・AF補助光:オフ←ネコがいやがるから
・ヘルプガイド:オフ
・操作音:オフ
・高感度ノイズリダクション:弱←好みの問題
・カスタムキー設定:
・・右キー:ISO感度
・・ソフトキーB:撮影モード
・・ソフトキーC:カスタム
・・カスタム1:画質←RAWとJPEGで切り替えることが多いから。
・・カスタム2:WB
・・カスタム3:DRO/HDR
・・カスタム4:ピクチャーエフェクト
・・カスタム5:オートフォーカスエリア
iPhone4sで撮影
当面はこれで運用してみる。
で、白色LED電球一灯しかつけてない暗い部屋で寝てる大五郎をISO6400で撮ってみた。WBはカスタムセット。
NEX-5N購入記念カット
NEX-5N。ISO6400。
ちょっとアンダー気味なのは仕様です。これでも+1の補正をかけてるんだけどね。
てなわけで、無事NEX-5がNEX-5Nになりました。

昨年秋にレビューやら記事やらでさんざん触ってるので感動はあまりないんだけど、
色も白くなったし、高感度時の絵はよくなったし、タッチAFはできるようになったし、キーカスタマイズの幅が広がったし、
まあ景気づけにはなったかな。
あとは、50mmF1.8の発売待ちだなあ。はやく明るい中望遠レンズが欲しい。ネコを撮るために。
そのうちEVFもつけたいのだが、さてどうなりますやら。

2012/01/15

NEX-5Nでも買うかなあ

六本木から帰宅して、夫婦揃って咳が悪化する。
治りかけてたのになあ。なんだかなあ。

クラシックコンサート中に最前列の老紳士のiPhoneのアラームが鳴り響いて演奏一時中断したというニュースが話題になる。
うちのIS05(Android機ですな)なんか、マナーモードにしてるのに着信音が鳴り響いて驚かせてくれることありますですよ。昨日も国芳展の最中に鳴ってくれまして。おかしいなと思って画面を見ると、ちゃんとハート型のアイコンが出てる。マナーモードアイコンである。
いったんロックを解除してマナーモードにし直すと、鳴らなくなる。どうすれば確実にマナーモードになるのか、よくわからんが、マナーモードにならないというわけじゃないのがたちがわるい。
こっちの方が困ったもんである。

ここんとこプライベート用のメインカメラにしてたG3が入退院を繰り返してて、今手元にないので、昨日は久々にソニーのNEX-5を持ち出したわけだが、ついついAFポイントを合わせようとして画面をタップしちゃう。
ああ、そうか、これはタッチパネルに対応したNEX-5Nに買い換えろという思し召しなのだな、と思うことにする。
問題は、今の液晶モニタのコーティングがはがれかけてボロボロなNEX-5をいくらで下取りしてくれるか、なんだが、きっと二束三文だろうな。

夜、Flick別冊とMacPeopleの作業をちょっとだけ。

Lightroom 4のパブリックベータを触る。Lightroomは初代から持ってるのだが、未だにあのインタフェースに慣れない。なぜあのインタフェースが苦手なのか、しばし考える。
マップ機能も動画再生もメール送信もブック機能もApertureなら1年前からできてるよな、そういえば、Aperture3からそろそろ1年だな、Aperture4は用意されてるのかな、と、気がつくとAperture4のことを考えてたりする。

2012/01/14

六本木ヒルズで歌川国芳展で百日紅は名作

浮世絵というと思い浮かぶのが杉浦日向子の「百日紅」で。
もうこれは何度読んでも飽きないすばらしい漫画で、葛飾北斎を中心とした江戸時代もの。
そこに北斎の画やそこに転がり込んでいた英泉、さらに歌川国直なんかが絡んでくる。
わたしの江戸後期のイメージは杉浦日向子漫画でできてるのである。
百日紅にも国芳はちょろっとだけでてくる。まだ17歳。
今、百日紅を読んでチェックした。これ、名作にして必読。
杉浦日向子の中でも、江戸時代を描いた漫画の中で、これが一番の傑作だと思っております。
Amazonへのリンクは一番下に。

六本木ヒルズからiPhone 4s+Snapseed & Instagramで
で、歌川国芳展へ行ってきたのである。2月まであるさとのんびりしてたら、前期と後期で展示の入れ替えがあり、前期は17日までだと聞いて、あわてて、妻とその友達と三人で六本木ヒルズへと。

それがもう面白い面白い。3人であれこれツッコミあって笑いながら楽しんできた。
だってもう、遊び心と工夫とアイデアが自由に飛び回っててしかもディテールまで凝っててその上滅法上手いのだ。
こんな遊び心てんこもりの絵を真面目な顔で見るもんじゃないよな、と。
画家じゃなくて絵師。ポップアート、あるいは人気イラストレーター、あるいは漫画家みたいな感じだったはずだ。
ネタも自由自在で、普通の美人画や役者絵より、物語を題材にしたもの、戯画っぽいものの方が自由奔放でよい。
歌川広重との合作もあるし(ふたりは同じ年なのね。同じ歌川派でも師匠は違うのがまた)、
滝行してる上人に当たる水しぶきの表現とその表情は素晴らしいし、
閻魔大王のくわっと見開いた表情やら、だるまから飛び出す手足やら、巨大な金玉袋にくるまってる狸やら
川中島戦いの上杉謙信のイケメンっぷり(何しろ、色が白くてまつげが長いのだ)vsゴツい信玄の描き分けやら
極めつけは、落書き風の絵。もうめちゃ落書き。それが上手い。

展覧会場の写真を出して「この辺のここが面白かったんだよー」とやりたいのだが、何しろ、美術館の例にもれず撮影禁止なので代わりに図録の写真を。

はじめての欧州旅行で驚いたのは、美術館が広くて自由なこと。模写も撮影も禁止されてない。フラッシュは禁止だけど、撮影自体は怒られない。だから大英美術館とかルーブルとか、撮ったなあ(まあ当時はデジカメじゃなかったので枚数はそんなにないけど)。
あれはうらやましかった。

国芳展を存分に楽しんだら、ミュージアムショップでお買い物。狙ってたグッズがひとつあったのだ。
だがしかし、そのiPhoneケースは以下の通りなりけり。

猫絵のiPhoneケースがあるというので、買うぜ、と意気込んでたら、このケースだけ「iPhone 4」専用だったのだ。「iPhone 4s」では使えないのである(具体的には、サイドのスイッチの位置が4と4sで少しずれてるので、4で決め打ちしてるデザインの古いケースはアウト)。がーん。iPhone 4時代のをそのまま使っちゃったのね。
それ以外のケースは、4専用のものと4s対応のものの両方が用意されてたのに(買う人は間違わないよう注意!)、
ああくやしい。まあ、買っちゃって、穴を削るっていう手もあるんだがな。
Roppongi Hills
六本木ヒルズの例のクモをiPhone 4s+snapseedで
その後六本木ヒルズを早々に退散し、喫茶店へ。
ふたりとも昭和っぽいのが好きなので、高度成長期のキッチュな贅沢感をそのまま継承してるクローバーへ向かうと、なんと、今月中でいったん閉店して建て替えるのだという。ああ、今の昭和なテイストが残ってるうちに行けてよかった。
最初にここでケーキ食べたのが、たぶん25年くらい前なのだが、その頃と全然変わってないの。
こういう店がまた生まれ変わるのは残念。ちなみに、昭和48年に建てられたビルでした。

という感じの土曜日でした。
てなわけで、絵画展じゃなくて、もっと気軽に絵師の技と自由奔放さを楽しみにいくという感じでどうぞ。
歌川国芳展
こういう図録のiPad版、だしてほしいなあ。
電子版でも2,000円くらいならだすぞ。

2012/01/13

G3がまた入院したついでに回向院で猫

昨年末に入院したパナソニックのG3であるが、
撮影は滞りなく行えるものの、不具合がひとつ残ってたのである。
液晶モニタを閉じてもそれが検知されないのだ。
普通はモニタを閉じると自動的に消灯し、EVFに切り替わるんだけど
切り替わらないのである。逆もまた然り。これは不便極まりなし。

まあシンプルそうなトラブルだからと秋葉原のLUMIXサービスセンターへ持って行くと……
入院とあいなりました。がーん。
ヒンジ部を交換して直ればそれでよし、直らなければもうちょっと長くなるとか。
こまったもんだ。
ちなみにサービスセンターの受付の質は新宿のNikonの方が上だなあ。
新宿のおじさんの方がカメラを取り扱う手つきとか原因の予測とか一緒に預かる付属品のチェックなんかがよくできてる。
この辺は長年カメラを扱ってきた歴史の差か。

ちょっと時間があるので総武線を使って浅草橋駅で降り、回向院へ向かう。
カメラは予備に用意しておいたキヤノンのPowershot G12。これをもってきといてよかった。
「ブラタモリ」の両国の回で登場した寺で、猫がいたのだ。目当ては番組でタモリに撫でられてた猫。
回向院は江戸時代にできたお寺で大事にされてきたのか当時の塔や墓がたくさん残ってる。
鼠小僧次郎吉の碑とか。
目立つのが犬猫供養系。
回向院の猫塚
こんな、猫塚なんてのもあるが、肝心の回向院猫は見当たらず。
いったん、外へ出て、200mほど離れた吉良邸跡へ。

ご老体の吉良上野介義央が47人の浪人に襲われてなぶり殺されたという残虐事件の舞台。
吉良上野介は吉良家の当主。
吉良家はかなり前に西条と東条に分かれていて、東条はのちに奥州へ行き、その子孫が室町時代に関東に呼ばれて世田谷を領し、世田谷城を作った。
世田谷吉良氏は源氏系で足利の血筋だったしね。
吉良西条は本拠地、三河の吉良荘(渥美湾に面した海辺の村で、今は西尾市の一部)を本拠としており、
その末裔が吉良上野介義央なわけである。
たけしに似てる吉良上野介義央
吉良上野介邸あとはわずかしか残っておらず、猫の額ほどの公園になっておりました。

再度回向院へ戻って一服してると、お寺の人にくっついて猫登場。

やっと猫にあえたー。どうも犬猫供養堂(後ろに見えてる扉)の中にいたらしく、中があたたかいのか、しきりにはいりたがってたのを見ると姿をなかなか見せなかった理由もわかる。
両国橋からスカイツリーとはしけ
両国橋をわたり、
馬喰横山駅から都営新宿線で神保町へ。
晋遊舎で打ち合わせして帰宅。

今週は2つしか仕事してない気がする。まいっか。

2012/01/12

第七女子会彷徨はSFです

ascii.jpに猫連載書いてメールした。
電話で打ち合わせした。
外に出たら寒かった。
Amazonから「第七女子会彷徨」が届いてた。
2chのまとめサイトで面白いと評されてて確かにこれは面白そうだと買ってみたもの。
まあ、飄々にして淡々なので、飄々と淡々と読むのが正しいSFだった。

最近出不精グセが復活してるので景気づけにカメラでも買うかと思った。
考えてみると、今欲しいのは、それなりのクオリティで撮れるコンデジで
思い浮かぶのはキヤノンのPowerShot S100とフジのX10で、
心はちょっとX10に傾き中。
出かけるときはiPhoneとコンデジとレンズ交換式カメラをひとつ持って行くんだけど
最近、コンデジの出番がないのよね。
まずiPhone4Sで、それで足りないときはバッグからG3を出してという具合。
そりゃいかんってことで、首からぶら下げて歩く用コンデジが欲しくなったのだ。
今は、NikonのAW100
がその座にあって、
デザインやGPSはよいのだけれども、画質に大いに不満があって。
そういえば、カシオはH20Gの後継モデルだしてくれないn

アドビからアップグレードポリシー変更の変更のお知らせが来た。
要するに、世の中が大きく変化してるのはわかってるけど、
それにどう対応するかを決めかねてて、強気に出てみたら総スカンくらったし、
どうしよう、ってな感じで。
そら、アプリはダウンロードが当たり前になり、ソフトの価格はどんどん下がる中で、
でもPhotoshopは10年以上前と同じ98,000円、ではね。
CS6はどうなるんでしょうねえ。
ここまで歴史と機能を重ねると身動きもとりづらくだるんだろうな。
CSシリーズはそれぞれフルセットと基本セットに分けちゃって、
基本セットは基本機能と共通モジュールだけすげー安く提供して、
(それこそ、19,800円とか)
それ以外はアドオンにしちゃって使う人は使いたい機能だけを有料でアクティベートする、みたいなのはどう?

2012/01/11

丸の内サディスティック

会場のプロジェクターはVGAケーブルしか使えないという。
わたしはHDMIアダプタしか持ってない。
早めに家を出て銀座のアップルストアへ。
多少高価でも、一番確実に手に入るのがここなのだ。
iPhone 4s+SnapSeedで。最近このドラマフィルタが楽しい
久しぶりだなあアップルストア。
さくっと2階へ行き、miniDisplayPort→VGAのアダプタを購入。
そういえば、Air13をここで買ったときも、その日のうちに必要で、買ったAirをそのまま現場にもっていってセッティングして作業したなあ。とあるブツに関する仕事があったのだが、社内から持ち出し厳禁という試作品で、しょうがないので買ったばかりのAirを抱えてその場で必要な画像メモをデジカメで取って、Airを使って必要なメモをダダダダッと夜までかかって書いて、全体の構成を作ったりしたのだった。
まあそんな突然に応えてくれるAppleStore。

ついでに、アップルのIn-Ear Headphonesを買う。
旧モデルはまったくもって耳にうまくはまってくれなかったのだが、新型はいけそうだったので購入。形状が変わったのだ。愛用してるShureのヤツ(プラグ部が太くてバンパー付iPhoneで使えないためiPod nano専用になってる)にくらべるとフィット感も音も落ちるけど、金額が全然違うし、エイジングとやらもしてないので当たり前か。

で、目的地は銀座のすぐ近くの丸の内。
丸の内にある某社内でセミナーの講師。まあ、ふだん縁の無い業界の人たちとのクローズドなセミナーなので詳細は割愛。
いやあ、どこで笑いをとればいいかわからず、ここで軽く笑ってくれるかなと思ったとこでシーンとしてたので、今回はそういうのはなしかなと思ったら、意外なところで笑ってくれたり。いや、そういうことしにいったんじゃないんだけど。

慣れない仕事なので緊張してたんだけど、なんとか終わり、その後の食事会にも出席して美味い中華を食いつつ無事終了。
寒い中、二重橋前駅まで歩いて千代田線。
年初で一番緊張してた仕事なので、終わってほっとしたー。

2012/01/10

自転車で用賀までいった

そっか、1月早々に締切がくるような原稿は年末進行のおかげで昨年中に済ませてしまってたのか。
だから今月はまだ原稿を書いてないのだな。
10年ほど前は、年始早々渡米してMacworld SanFranciscoへGo!だったから慌ただしかったなあ。
もうあの生活には戻れませんな。
CES/PMAへ取材へ行っている方々、お疲れ様です。
PMAはとても面白そうだけど、もうあの熱気と英語まみれの中に飛び込む元気はないっす。

キヤノンのPowershot G1 Xは噂通り1.5インチセンサーだったなあ。
それであのサイズ。道楽カメラというよりは、一眼レフまで持ちたくないけど仕事でちゃんとしたカメラが必要、って人に最適なお仕事カメラなんじゃないかと思う。
ただ「G1 X」というネーミングはちょっと。
だってさ、自社で昔「Powershot G1」って出してるし、つい3年ほど前にパナソニックが「LUMIX G1」って出してるし。まぎらわしすぎ。
でもまあ、噂のキヤノンのミラーレス一眼って、この1.5インチセンサーを使ってくるんだろうな。
富士フイルムの「X-Pro」は妙に心惹かれる。高いんだけど、単焦点レンズ3本っていうのもいいし(コンタックスG2を思い出しますな。大きさもあれくらい?)。
最近、ああいう四角いカメラが1台あってもいいなあと思っております。
景気づけに、X10でも買うか←なんかトーンダウン
ただ、「G」とか「X」とか、多いよねえ。うーむ。

今、一番面白いのがあのジャンルだよねえ。高級コンパクト〜ミラーレス一眼のライン。
コンデジとAPS-Cの間の撮像素子サイズを使った自由度の高いカメラ群。
レンズ一体型だったり交換型だったり。

コンデジはどうするんだろうねえ。
個人的には「スマホとWi-Fiで連携して、スマホをコンデジの周辺機器にしちゃえ」戦略とか
「電子シャッターのみにして、超高速連写を生かした面白い機能満載デジカメ」とか
期待してるんだけど。
ついでに最新GPSチップのっけて、1秒ごとにログとってくれるような、本物のGPS搭載も。
ああ、H20Gの後継機はでないかー。H20GのハイスピードEXILIM版がほしいぞー。
もう画素数とか高倍率ズーム競争には疲れました。
まあどんなのが出てくるかは、CP+(2/9からです)をお楽しみってところなんだろね。

てなわけで、午後、エイ出版へ自転車で走って、ブツ撮りの立ち会い。
夜は明日のためのプレゼン資料作り。

成人の日の朝日新聞社説の痛さ

ああ昨日は成人の日だったのか。
20歳の頃「ああ、普通は成人式っていう自治体がやるイベントに出かけるものなのか」と知ってびっくりした記憶があるほどどうでもよかったのだが(あんなのに出るヤツなんかいないと思ってた)、
昨日、ネット上で話題になってた朝日新聞の社説だけはあまりにイタくて、例の尾崎豊を知ってるかというアレですな。


成人の日に―尾崎豊を知っているか


普通ならスルーすればいいのだけど、
キミが生まれた20年前、ロック歌手・尾崎豊が死んだ。その時のオヤジより少し下の26歳。
とある。 20年前に26歳よりちょっと上だったということは、今40代後半でわたしと同じ世代じゃないか。
えーーーーーー。
なんか自分と同じ世代の人間が
ああ、またオヤジの「居酒屋若者論」か、などと言わずに、聞いてほしい。
なんて書き出しの文章を書いてしまうことに泣けたのだ。
だって、20数年前、こういうのを読むたびに「こんなこといわれる筋合いなんかないわ。自分たちの世代が大人になったら決してこういうことは書くまい」、みんなそう感じてるに違いない、と楽観的に思ってたもの。
それがなんてこった。「オヤジ」とか「キミ」なんてカタカナで堂々と書いちゃうなんて。穴があったらはいりたい。上から砂をかけて埋めてくれ。
その上、中身がない。その上、他人事っぽい。

いくら「若者よもっと怒れ」と言っても、こんな社会にした大人の責任はどうよ、と問い返されると、オヤジとしても、なあ……。
でも、言わせてもらう。
この辺が極めて無責任極まりなくて痛い。
ああ、自分たちの世代の責任は重いなあと憂鬱になるのである。

いやまてよ、過去の伝統芸社説を引っ張り出して、そのフォーマットにのっとって、わざわざ中身のない形だけの文章を書いて反面教師になってみせたのではあるまいか。伝統芸を継承しないと社員としての立場上まずいのだけど、その痛さに気づいてて、だったら思い切り「伝統芸を継承したという形以外、何の意味も意義も無い社説」を書いてやれと考えたのではあるまいか。
そうでなければこれほどうわっすべりな痛い文章なんてなかなか書けるものではない。
こういう伝統芸フォーマットに即した文章は、中身がなくてもいいから型は崩さないでね、といわれれば、心に栓をするだけでさほど難しくはあるまい。新成人に語りかけるようにはじめ、自分が若かった頃の代表者を持ち出し、最近の言説を引用して昨今の風潮を憂い、「でも、言わせてもらう」でぶったぎって、最後に「ともあれ、おめでとう」でしめちゃえばいいのだ。
うん。そういうことにしよう。これはわざと痛い社説にしたのだ。
(もちろん最後の1行はボウヨミで)

2012/01/09

電気ポット型加湿器で笑う

昨日、Amazonから加湿器が届く。
わたしの風邪がうつったようで今年になってから妻の咳がひどく喉がつらいというのであわてて購入。
加湿器ってピンキリなのねえ。
スチーム式の強力なヤツで翌日即配達のモデル……と探して見つけたのがこれ。
妙にレビューの評価が高くて値段も手頃だったので選んだのだけど、。
誰がどうみても、電気ポットの注ぎ口がないだけです(笑)。氏素性を隠そうともしないところがまたおかし。
さすが象印。

まさかと思ったけど、ほんとに2リットルのお湯を沸騰させてその蒸気を出してるのよ。
そら、電気食うわ。普通、タンクの水を少しずつパイプでひっぱってきてそこだけ熱を加えるとか、布で水を吸い上げてそこだけ加熱とかするだろうに(その方が電気はくわん)、いやあ、まるごとあっためてるとはなあ。
このまま煮込み料理したいよね、とか、中にレトルトのカレーいれとけばそのままあったまるんじゃないかとか、
これだけの電力を加湿だけに使うのはもったいない。
まあばかばかしいけど効果ありそうだし面白いのでよしとする。

こういう設計だと、満タンの水を沸騰させるときとっても電力を消費するわけで、
こいつとオイルヒーターを同時につけたら、加湿器に水を足した拍子にブレーカー落ちました(笑)。
リビングのACコンセント系だけが落ちたので最初は気づかなかったのだけど、
目の前のMacがすとんと落ちてる。あちゃ。

あわてて配電盤からリビングの電源系を探してオンにしてMacの電源を再度投入。
いやあ、Lionったら、律儀に電源が落ちる直前の状態に復活させようとしてくれてます。
おもしれー。書きかけの保存してない文書(Keynoteのやつ)も復活するし。
途中で落ちたらヤバい系のアプリは使ってなかったので(Photoshopとか)
まあ特に問題も無く。昔はこういうことあると大騒ぎだったのだけどねえ。

でもまあ考えてみたら、ストーブの上にヤカンか鍋ってのが加湿器としては最強だったよなあ。餅も焼けたしなあ。


2012/01/08

烏山神社と室町時代の世田谷

猫餌を買いにいったついでに、烏山神社に参拝してから蘆花公園へ顔を出す。

烏山神社あたりがまた妙に古い歴史を抱えてて面白い。
世田谷城主の吉良頼高によって泉沢寺が作られたとか、
それが16世紀に焼失して、橘樹郡に移動して再建された(1549年。小杉御殿近くの中原街道沿いに現存する)とか。
旧甲州街道脇の地蔵尊。烏山神社への参道。暗渠は烏山川。石碑に由緒あり。
泉沢寺跡で14世紀の板碑が見つかってるとか。
境内の片隅に「戦国時代に伊豆雲見城より当地に移り住んだ」高橋一族の守護神として三十番の神さまを勧請したが、それを昭和60年にそれぞれの本道にお帰り願い、御堂を撤去したという記念碑が建っているとか。
戦国時代にこのあたりに烏山砦が作られたって話があるとか。
元は白山権現社で、そこに別の場所にあった烏山村の氏神だった御嶽神社が合祀されて白山御嶽神社となり、昭和になって烏山神社と名前をかえたとか。
烏山神社。甲州街道側の鳥居。表参道は東側。
いろいろあるのである。

室町時代の関東地方はとにかくぐだぐだしててややこしいので整理してみよう。

室町時代の関東地方は、鎌倉幕府を受け継いだ感じで東国を支配する鎌倉府に鎌倉公方が置かれたんだけど、初代鎌倉公方である足利基氏がまだ若かったので、その補佐として執事をおき、それがのちの関東管領となった。
見るからに、あとで揉めそうな体制ですな。
このとき、足利基氏から招かれて奥州から関東にやってきたのが、吉良治家。世田谷領をあたえられ、初代世田谷吉良氏と呼ばれてる人だ。
吉良氏は足利氏の分家で、足利氏がとだえたら将軍を輩出することになってたくらいの家柄だったので、まあ、身内を東国の要所においておきたかったという感じか。関東においては、鎌倉公方、関東管領に続く3番目の地位だったとか。
それが14世紀の話。
実際に吉良氏が世田谷城を築いたのは、もうちょっと後のことだといわれてる。

関東管領はいつしか山内上杉家が世襲することになり、案の定、東国支配は足利vs上杉の様相を呈し始め、とうとう1438年、
第4代鎌倉公方の足利持氏との間で争いが起き、幕府は上杉氏側について、持氏は結局自害。
その息子もまたなんやかやで、鎌倉府は破棄され、古河に逃れ、古河公方と称することになり、利根川をはさんで、北東は足利氏(及び反上杉派)、南西は上杉氏でにらみ合って関東は真っ二つにわれたのである。

その争いで台頭してきたのがかの有名な太田道灌。

関東管領は山内上杉氏で、それを支えたのが分家の扇谷上杉氏。扇谷上杉氏の家臣が太田道灌で、古河公方側に対抗するために、川越城や江戸城を築城したのである。
両者は一応和睦するものの、今度は山内上杉家の家臣である長尾家の長尾景春が挙兵。
反上杉派の各武将も呼応してでかい戦いになるものの、太田道灌の大活躍でなんとか上杉氏が盛り返して決着。
その頃世田谷吉良氏はというと、古河公方側ではなく、上杉氏側について、太田道灌と一緒に戦ってたのだ。
とりあえず、江戸城にはいって指揮をしていたという記録があり、太田道灌には吉良殿様と呼ばれてたそうな。

でもその後、上杉氏内で内乱勃発。
15世紀末には伊勢氏(のちの北条氏。鎌倉時代の執権と区別するため、後北条氏、あるいは小田原北条氏と呼ばれる)が進出して小田原城を奪取、しまいには上杉氏を追い出し、とうとう関東を配下におさめちゃったのである。
烏山神社あたりにやってきた伊豆の高橋一族も北条氏側だから砦もその頃の話だろう。

その頃世田谷吉良氏はというと、成高から家督を継いだ頼康がちゃっかり北条氏の娘を嫁に迎えて、北条氏についてたのである。なんともうまく立ち回ってるというか。目黒区や大田区まで領地を拡大してたその頃が最盛期かも。
でも1569年に武田信玄が武蔵国に進撃したときは世田谷も通過されたらしい。

とかいっているうちに安土桃山時代に突入。
せっかく関東を得た小田原北条氏もその命は数10年と短く、1590年、小田原征伐にやってきた秀吉軍によって落城。北条氏についてた世田谷城も小田原城より前にあっさり開城(そのシーンが「へうげもの」にもあった)してる。
かくして、関東一帯(関八州)は徳川氏に与えられたのでした、と。

で、何の話だっけ。

2012/01/07

風呂掃除をしててふと

今年初ロカンダ。
七草粥。
「宗像教授異考録」、eBookJapanでは10巻しか出てない。はやく続きを(全15巻)。
Keynoteとにらめっこ。

風呂掃除をしててふと「アンドゥファイルシステム」のことを思い出した。学生の頃だから、1984〜88年あたり。大学で聞いたか誰かが研究してたか、Oh!MZ編集部で聞いたか読んだかした……古すぎて記憶は曖昧になるばかりなので、名前も違うかもしれない。
一見、ファイルやディレクトリが普通に見えてるんだけど、それぞれ過去のバージョンを持っていて、いつでも古い状態に戻せるというファイルシステムの話で、あの頃はストレージもメモリもわずかなリソースを工夫して使ってた時代だから、現実味はないなという感じだったのだけど、今から思えば重要な概念なんだよなと。

なぜそんなことを思い出したかというと、なんでだっけ。そうだ、その前はiPadを触ってたんだった。
以前から、パソコンのOSの問題ってファイルシステムだなと思ってて、あの「ファイルやフォルダの概念」が一般にはわかりにくく、さらにそれを管理するとなると、難易度が高い。わかってても、数が膨大になってくると自分で管理するのがどんどんめんどくさくなる。
わたしが最近iPhotoやApertureばかり使ってて、直接写真ファイルをいじることがないのは、さらにPhotoshopをほとんど使わないのは、その辺が理由。元ファイルの場所や状態を意識しながら作業するのってめんどくさいし、もうそんな時代じゃないよなと。「間違って保存した」とか「保存してないのにアプリが落ちた」とかそんなことに一喜一憂するのはなんか違うよなと。
iOSはユーザーがそれを意識しなくていいように作ってある。でもその分カメラロールはひどいことになってて、画像がナン1000枚にもなったときにどうしてくれようという感じ。まだその辺に改良の余地があるんだけれども。カレンダーによる検索やレート機能くらいは必要だろうに。なんか次あたりその辺に手をいれてきそうな気はする。
パソコンはないけどiOS機は持ってるというユーザーが増えるにつれ。

Lionになって、アンドゥファイルシステムに似たことができるようになった。
今、Keynoteで資料を作ってるんだけど、これ、「書類を元に戻す」機能でいつでも過去のバージョンに戻れるのだ。
アプリが対応してる必要があるけど、試行錯誤しながら作業してるときにこれはありがたい。
昔は、いちいちファイル名を変えてバリエーションを保存してたりしたからね。

TimeMachineを使えば、少なくとも1時間単位で前のバージョンにある程度戻せる。バックアップであると同時に、特定のファイルを以前のバージョンに戻せるという点ですごい機能なのだ。

Lionを使ってて、システムやアプリを再起動したとき、以前の状態に戻そうとするのはありがくもあり邪魔なときもありなんだが、考え方としてはすごくよくわかる。

Photoshopなんか一番その辺を考えるべきソフトなのにね。まあPhotoshopでそれをやるとかなりたくさんのリソースを必要とするのだけど、Photoshopのヒストリー機能だってなんかハンパだし。バージョン管理みたいな機能をうまくもたせられればよかったのにと思ってる。
機能を増やすことより、そっちが大事だろうに、と。

90年代にペンコンピューティングが話題になったけど、その筆頭だったのがGo社のPenPointで、あれは見事に既存のファイルシステムをちゃらにして、ファイルとかディレクトリとか保存とかそういう概念をなくしてた。あれは面白かったな。結局、様々な理由で(ハードウエア性能が足りなかったとか、マイクロソフトがWindows for Penを出すとかなんやかやと動き出してそれに巻き込まれたとか)終わっちゃったけど。
あの頃夢想されたタブレットコンピュータが、PenPointよりずっとシンプルなiOSで成功したというのもまた面白いところか。

アップルがスゴイのは、互換性に縛られて、前世紀的振る舞いをひきずりつづけていたパソコンを何気なく今世紀用に進化させてる点で、上記のバージョン管理の話もそうだし、フォトストリームもそうだし、AppStoreもそう。
箱入りパッケージという形態はもう終わりかけてたんだけど、その代わりのオンライン販売はそれぞれのソフトハウスへ行ったりダウンロードサイトで探したりと形が定まっておらず、一般のユーザーには使いにくいものだった。そこにAppStoreを持ち込んで、箱入りパッケージという形を終了させたのだ。
Amazonなどがもっとはやく大規模にそれをやってれば事情はもうちょっと違ったかもしれないけど、結局アップルが自分でやる方が早かったんだなあ。

2012/01/06

少しずつ仕事脳になってくる1月6日

年末に出した血液検査の結果を見に医者へ。うーむ。スギ花粉アレルギーが陽性になってるそうな。がーん。
この春、花粉症デビューの可能性高し。困ったもんだ。それ以外は問題なし。

年末に書いた原稿のゲラをチェックしたり、新宿で編集者と打ち合わせしたりしてたらだんだん頭が仕事モードになってくる。この三連休で休日モードに戻らないようにしないとなあ。いやもうほんとに、邪魔な三連休やわ。
成人の日か。
成人式に何の興味も無くて出席もしなかったので、それが何なのかよくわかってない今日この頃でした。

iPhoneの画面キャプチャをフォトストリームを介してiPadで開いてSkitchでメモしてみた。
SkitchはiPad向きやねえ。これは面白い。

2012/01/05

「宗像教授異考録」としごとはじめ

しごとはじめってことで、ascii.jpの猫連載を書いてメール。

今年になってiPadで読み始めたのが「宗像教授異考録」。星野之宣による日本古代史伝奇もの、といえばいいのか。
いやあ、古代史もの、伝奇ものって、子どもの頃手塚治虫の「三つ目が通る」以来大好物で、「宗像教授異考録」も最初の2〜3巻だけ何年か前にAmazonで買って読んだんだけれども、1冊1,300円出して揃えるのもなんだなあというところがあって、放置してたのだ。
それが、たまたま、eBookJapanのサイトで見つけたのだ。しかも420円。420円って普通のコミックの価格なんだが、コミックって判型で価格が全然違ってて、一般のコミックサイズ(新書版くらい?)だと400円前後でも、A5版やB5版になるとぐんと高くなるのだ。物理的なサイズが違っちゃうから。
でも電子書籍の世界に判型による価格差はあり得ないので、元の本が判型がでかい故に高価だったりするとお得感満載なのである。

で、「宗像教授異考録」のような古代伝奇ミステリーものは、読んでるとどこが史実でどこが空想の産物だかわからなくなるわけで(そこが面白いんだけど)、ひっかるところがあったら、さっとググって調べちゃうのである。意外な話が史実で面白かったり、コミックの内容に疑問点が出てきたり。確かに、吉備と出雲と越(高志)の国って古代からの鉄の産地だったんだよなあ。

まあ、ストーリーは単純で、解説がやたら多いのでこの手のが好きな人以外にはお勧めしませんが。

「経堂」はどこにあった?

経堂の氏神様は「天祖神社」である。でも駅でいえば千歳船橋に近い。なぜこんなはずれなんだろうと前から思ってて、今日、何気なく買い物の帰りに初詣でついでに天祖神社に立ち寄ったら、拝殿の隅にこんな板を見つけた。
西暦1507年鎮座と書いてある。1507年といえば、室町時代後期で関東が何かと戦乱に巻き込まれてた頃。太田道灌が1486年に殺されてるので、そのあとくらい。
その頃の世田谷は吉良氏が領しており、吉良成高(か、その息子の頼康)が世田谷城の城主だった頃かと思う。世田谷城からほど近いこのあたりが開拓された時期としては悪くない。
かつてこのあたりを経堂在家村といった。「経堂」と呼ばれる「堂」があって、その在家信者の村って意味のようだが、その堂がどこにあったのかどんな堂だったのかはわからん。今の経堂駅前にある福昌寺がそうかもしれないが、福昌寺は江戸時代初期の開基で、1507年とは100年ほどずれがあるし、天祖神社とは距離も離れすぎてる。
天祖神社が本当に1507年鎮座で、その頃経堂在家村ができたとすれば、経堂在家村は福昌寺や滝坂道(世田谷城に通じる古道。今のすずらん通りにつながるみち)近くではなく、その南を流れる烏山川沿いの低地に水田を構えた農村だったんじゃないか、てなところで登場するは「東京時層地図」なり。
グレーの線が今の小田急。駅の南にあるのが福昌寺。西にあるのが天祖神社で経堂在家村の村社だった。経堂駅の東を南東から北西へ向かっている道が「滝坂道」である。
この地図では烏山川の南に「経堂在家村」とある。今の経堂のイメージからずいぶん離れた場所だ。ちなみに、明治末期の地図では経堂駅あたりが経堂在家村とされている。
もともとの経堂はいったいどこにあったんだろう?
江戸時代の絵図を見てみよう。1805年に描かれた「目黒筋御城絵図」の経堂辺りである。

中央を斜めに流れているのが烏山川。「経堂在家」の上にある「神明」とある神社が今の「天祖神社」。天祖神社の右にある橋はたぶん「中村橋」。橋の名前からいって、村の中心に近い場所だろう。
確かに経堂在家村は烏山川より南に描いてある。ちなみに、「経堂在家」の左にある稲荷は、今の千歳船橋駅南にある「稲荷森稲荷神社」のこと。
で、「経堂」はいったいどこにあったんだ?
ほんとに経堂在家村ってこんな南だったの?
ああ、なんか気になるぅぅぅぅぅ。

追記:まあ、ほんとは烏山川の北だったとは思うけどね。

「へうげもの」

生まれてからずっと「せともの」って陶器の総称だと思ってたのね。子どもの頃からずっと「せともの」と呼んでたから。他の地域では知らんけど、少なくとも名古屋市の北東部(瀬戸市に近い方)ではそうで、まあ普通に使ってた陶器のほとんどが瀬戸のものだったろうから、瀬戸物で間違ってはいないのか。
瀬戸から流れてくる矢田川も、子どもの頃は常に「泥の色」で、あとになって陶器を作った廃水がそのまま流されてたからと聞いて納得した記憶がある、もちろん今はきれいな透明な川。
中学の頃だか、母親が、織部が手に入ったと5客の湯飲みをどこからか手に入れてきて、ざらざらしてて上半分に緑色がかかってて、飲み口も丸くなくて丸がちょっとへしゃげて角の丸い三角のようで、なんだかそのざらっとした無造作な感じが好きで、「織部」って名前だけは記憶に残ってたのだった。
こんな感じだった(iPad2でさくっと描いてみた)
今でも、真っ白でつやつやしてハジくと高いきれいな音がする磁器より、ざらっとしててゆがんでて土っぽい陶器の方が好きで、家では、結婚記念に瀬戸で陶芸をやってる高校時代の友達に焼いてもらった黄瀬戸茶碗を愛用中。

名古屋あたりではもういつまでたっても「これが最初で最後の栄光だ」と、信長・秀吉・家康を郷土の三英傑と称して称え、子どもの頃から彼らのエピソードを聞かされたり読まされたおかげでその頃だけは詳しい始末。「おもてなし武将隊」なんて面白いものを作るくらいだから、相変わらずなのだろう。

そんなだから、「へうげもの」が面白くてしゃあない。織部がやたらと喜ぶ、あんなにょわんとした陶器がわたしも好きなのだ。擬音の使い方も好き。いいなあ、織部。あんな風に生きたいものです。
その上戦国時代をあんな視点であんな好き勝手に描くのがアリだったなんて。信長や秀吉や家康の描き方もかなり好み。
この先、古田織部がいつどう死ぬかは史実として動かせないが、連載はまもなく関ヶ原の合戦というところなので、まだしばらくは続きそうである。

この「へうげもの」、実はeBookJapanで買って、iPadで読んでる。こんなに面白いなら紙の本で揃えてもよかったな、とも思うけど、iPadだと作品中の気になる事象を、Safariに切り替えてすぐ調べられる。実際の織部焼きってどんなんだろう、当時の「名物」ってどんなのだろう、ここ、史実はどうだったんだろう。そんなのもまた乙。

以上、昨年秋から年末にかけてiPadで読んだ漫画の話でありました。

へうげもの(eBookJapan)

2012/01/04

正月が終わり2012年がはじまる

妻が風邪をひいたりしたので普通に主夫して終わった正月でありました。それもまたよし。
10年ぶりに年賀状でも書いてみるかと思って昨年末にはがきは買ったのだがなんやかやと放置してしまいやっと何枚か書いて投函。実家に毎年送ってくれる高校時代の友達に送らねばというのが動機でそれ以外はまあ来た賀状に返事するくらいでいいかと思いきや、10年も(実際には20年近く)年賀状を1枚も書かないでいると、さすがに送ってくれる人も親類縁者や仕事がら付き合いのある会社からを除くとほとんどなく、数枚で終わる。
なぜ年賀状をやめちゃったかというと、もともと盆正月中元歳暮クリスマスバレンタイン誕生日その他の暦に基づく慣習にこだわりがなくて苦手でもありないならないでいいやと思っていたところに具体的なきっかけがあって、どうせなら年賀状のやりとり自体を辞めちゃえとしたままずるずると来てるだけで、特に虚礼廃止を唱えてるわけじゃなく、たぶん、単にめんどくさがりなだけです。
自身の誕生日をmixiでもFacebookでも非公開にしてるのは、隠してるわけじゃなくて、公開にすると必ず誰かから誕生日祝のメッセージやツイートが届くわけで、そうするとこちらも相手の誕生日にはおめでとうといわざるをえず、それはいやでもなんでもないのだが、わたしのことだから、必ずお祝いの言いそびれが発生するわけで、それは失礼だなと思うし、スケジューラから「明日は〜の誕生日です」といわれて対応するのもなんだかなと思うので、だったら自分の誕生日も非公開にしてそういうやりとり自体をなしにしちゃえという後ろ向きな理由だったりするのです。
ご無沙汰している方々、賀状の1枚も出さずにいて大変申し訳ない。

2012/01/03

正月も終わりますが

なんかねえ、スマートフォンもデジカメもパソコンも電子書籍もテレビも……見ててもどかしい。
いつまでもそこにとどまってないで、はやく先へ進もうよ、進むべき道はほとんど見えてるじゃないか、
といいたい感じがずっともやもやしてる。
2012年はなんか動き出してくれますかねえ。

今年の目標でも書いておきますか。
・人間ドック←毎年行きそびれてるので今年こそ
・東京古道散歩的な本を書く←どっかからお話しがあればぜひ
・死ぬほど稼いでそれを元手に隠居生活に入りご隠居さんと呼ばれる←無理
・やりたいことをやる
・やりたくないこともやる
・がんばったりがんばらなかったりする
……いつもと同じでありますな。

2012/01/02

新幹線の自由席で東京へ戻る

帰省ラッシュ時は新幹線の指定席をとるのが大変で、早めに予約するという習慣がないわたしにはつらい季節なわけで、まあ、たまにがんばって早く指定をとると大雪で電車が遅れたり誰かが風邪ひいてでかけられなくなったりするので、最近は予約しようという気すらなくしてる。
帰省するときは東京駅が始発になるので、だいたい30分も並べば自由席に座れる。目的の電車のホームに1本前の列車の列ができてるころに並べばまあなんとかなる。ふたりいれば、ひとりが並んでる間にもうひとりが弁当を買いにいったりしてればいいわけで、そう大変じゃない。
東京へ戻るときはちと大変。福山駅から東京へ直行するのぞみは博多発なのでたいてい自由席は詰まってる。
今回は新大阪乗換を使ってみた。新大阪行きの「さくら」(九州新幹線直通のヤツ)を捕まえてみると、自由席に余裕があり、そのまま気持ちよく着席。
新大阪からは新大阪発ののぞみをあらかじめ調べておいたので、それを捕まえて弁当を買って乗る。始発なので早めに並べば比較的楽に自由席に座れるわけである。
なんだかんだと帰省ラッシュ時の自由席でも座って帰れるのだ。それにしても、車内は暑かった。

京都-名古屋間の車窓からぼーっと見える景色がなかなか楽しく、田畑がありこんもりした森はたいてい神社で、その向こうに里山がまたこんもりと残ってたりする。
その中で、おもいきしえぐられ削られた山を発見。
気になったので調べてみると、どうも金生山じゃないかと。今でも石灰岩や大理石の採掘が行われてるらしい。
それにしても、すごいな、この削りっぷりは。

そんなわけで東京着。人混みを避けたいので、二重橋前駅まで歩き、そこから千代田線→小田急線で帰宅。

2012/01/01

鞆の浦より謹賀新年

あけましておめでとうございます。
さすがのTwitterもあけおめツイート攻撃には耐えられなかったようで、
かつてケータイメール網をパンクさせたあけおめ攻撃も、SNSへすっかり移行したんじゃないかと思われる2012年、みなさまいかがお過ごすことになりそうでしょうか。
終わらない2011年を抱えつつなのでめでたくもありめでたくもなしな、
この正月はだらだら過ごすと決め、
Air13は留守番で、ここの更新はiPadで、
カメラもG3とAW100のみという身軽さで、
延喜式内社という沼名前神社へ初詣に行き、
沼名前神社

ぶらぶらと鞆の浦を散歩しつつ、猫たちと出くわすと、
つい猫写真を撮り溜めちゃうといういつもと変わらん正月になりつつ、
鞆の浦の路地猫

鞆の浦の猫

本年もよろしくお願いします。
面白い年になると良いですなあ。
鞆の浦の猫



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